デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ブルマフランケンシュタイナー! COPPELION♯8姉妹

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「俺のDNAには電器ウナギの配列が組み込まれてるんだそうだ。人の身体を何だと思ってやがるんだ。我が愛しの母校はよお!」

ステルス機も第一師団も掃除係もストーリーの起爆剤にならず、最後の望み小津姉妹がようやく登場。

相変わらず投げっ放しにも程がある展開と描写ですが、はっちゃけたキャラが出てきただけで取り敢えずは善しとしましょう。

COPPELION/第8話・姉妹」(2013年11月22日放送/杉生祐一演出)

旧首都の亡霊・第一師団の目的は、都内に残った高濃度廃棄物を石棺と呼ばれる建物に集め、ありったけの爆薬でこれを爆破して世界中に汚染を拡大させる事でした。

この企みにも色々と突っ込みたい所ですが、高濃度廃棄物を爆破しようにも汚染度合いが酷すぎて近づけない(だから耐汚染能力を持ったCOPPELIONが必要)という設定が頭悪すぎ。

そもそも事故以来旧首都に閉じ込められている第一師団はCOPPELIONの存在知らんだろ。計画が蜂の巣並みに穴だらけです。

で、この第一師団の杜撰計画に乗ったのが、掃除係の小津姉妹。

連続殺人鬼という裏の顔を持つ女優のDNAから作られた姉妹はオリジナルの持つサイコな性格を綺麗に受け継いでおりました。

お話は例によって滅茶苦茶で、荊はいきなり電柱ひっこ抜く怪力を見せるわ、超音波爆弾が炸裂しているのに近くでそれを見ているタエ子と親方は平然としているわ、屋内でロケットランチャーぶっ放すわ、戦車の運転は誰がしているのか分からんわ、陣痛の始まった妊婦の存在が完全に忘れられているわ、何もかもが破綻しています。

風が吹いて汚染物質拡散して大慌てって何じゃそりゃ。今まで旧首都は延々凪の状態だったのか、台風とか来なかったのか。そもそも風で汚染物質拡散ならコンクリートの壁なんか屁の役にも立たず日本沈没してるだろ。

でも、まあ、いいです(いいのか?)。

ようやっと自分勝手に生きることを善しとするキャラが出てきた事と、荊の“ブルマでフランケンシュタイナー(写真4枚目)”を拝めた事で個人的には大満足です。

特に後者は“パンチラ封印”という鬼ルールの中では一服の清涼剤(ちょっと「けっこう仮面」っぽい)。

これからもこの路線は固持して欲しいものです。

にしても、人命救助に電撃能力が何の役に立つのか? 突然、御坂美琴と化した小津姉の超能力バトルは面白かったから結果オーライではありますが。

話がどんどん混沌化してきて、一体どんなオチをつける気なんだろう、という別な興味が沸いてきました。