ミュセルひとり勝ち。 アウトブレイク・カンパニー♯7
「そして極めつけはこれです。僕はあれほど“無印”のなんちゃにしてくれと言ったのに、何ですかコレは!? “おかえり”じゃないですか!」
「なんちゃ“おかえり”はそんなに駄目なのかい?」
「“おかえり”の制作会社やスタッフはとても素晴らしいと思います。ただ…」
「ただ?」
「監督が駄目なんです!!」
スルーしようか迷いましたが、折角の自虐ネタなのでちょっとだけ解説。
なんちゃ=南家(麻雀用語)=みなみけ。無印は1期の事で“おかえり”は3期。3期の監督は本作と同じ及川啓です。
写真上左側が「みなみけ おかえり」DVD第1巻のジャケ(右がなんちゃ おかえり)。
実はファンの間で原作レイプの黒歴史とされているのは2期“おかわり”(監督:細田直人)なのですが、流石にそれは言えないので敢えて自分が監督した3期をネタにしたのでしょう。
「アウトブレイク・カンパニー/第7話・メイド・イン・ジャパン」(2013年11月15日放送/岩崎光洋演出)
度重なる教材の手配ミス(無印頼んだのにおかえりが届くなど)に業を煮やした慎一は自ら買い付けをするため一時帰国を申請。
この帰国にミュセルが“荷物に紛れ込む”という古典的手法で同伴。ニッポンを初体験することに(サブタイのメイドはミュセルの事だったんですね)。
自宅ベッドで目覚めた慎一は「自室か…何もかも皆懐かしい」とお約束の一言。
ひとつ多いバッグの中から顔を出したミュセルは(当たり前ですが)周りの全てに驚嘆・感動。
二人は揃って聖地アキバへ。
メイド喫茶ではオムライスに慎一の似顔絵を描いてもらったものの、「わ、わたし、旦那様を食べるなんて出来ません(泣)!」
いつの間にかすっかり日本語が流暢になっているな、ミュセル。
手ぶらで来たミュセルのためにコンビニでショーツを買った慎一が欲望ギンギンで帰宅した時の台詞はエレン・イエーガー(勿論、何も出来ず)。
ミュセルを寝かしつけて手を取り、「…指輪がない!…あるけどね」。
昔、外回りの営業をやっていた頃、風邪で高熱を発し、新宿公園の芝生の上でアタッシュ枕に気絶していた事がありました。
この時、散歩に来ていたヤーさんっぽい人の飼い犬に顔舐められて目を覚ましたのですが、うっかり「よう、カール」と言いそうになった、なんて事があるので全く以って慎一を笑えません。
幅広い年代のアニメネタ満載でしたが、ミュセルの可愛さが半端無いので結局はミュセルひとり勝ちの回でした。
今期アニメのヒロインズの中では「勇しぶ」のフィノが一番で、次点が「キルラキル」のマコでしたが、今回でミュセルがゴボウ抜き1位となりました(頑張れよ、葵!)。