
「資格なんていらない。あなたは本当の勇者よ。だから、必ずフィノちゃんを助け出すの。いいわね。あなたは私が…私が見込んだ男なんだから。ラウル・チェイサー」
「お前も損な女だら。だけん、いい女だに」
これまでの見せ場の無さを一気に取り戻すノーブラ全身タイツのオールA。
低反発過ぎるその胸に二拝二拍手一拝。
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。/第12話・勇者になれなかった俺は就職を決意しました。」(2013年12月22日放送/黒田晃一郎・広嶋英樹演出)
覚醒秒読みのフィノを奪還すべく、ヒラマツ老人のUSSエンタープライズ(型の乗り物)でフジゼロックス山に駆けつけたラウルたち。
待ち受ける魔王の眷属(特別ゲストに「シンドバッド7回目の航海」のガイコツ軍団)。
ラウルひとりをフィノの元に送り、自らは露払いに徹するオールAとラムディミア・ド・アクセイメモール。
既にフィノはハーフ魔王状態。もう拳で説得するしかありません。
「大体、無愛想すぎるぞ。接客の基本は笑顔だって教えたろうが。忘れちまったのか」
ラウルがフィノを正気に戻すために投げつけた言霊は“接客8大用語”。
「いらっしゃいませ、かしこまりました、少々お待ちくださいませ、お待たせいたしました、失礼いたしました、申し訳ございません、恐れ入ります」
「あ…り…がとうございます」
ダメ押しにフィノが書いた発注伝票。
「お前が初めてとった注文だ! お客さんが待ってるぞ!」
シリアス回でありながら、登場人物のキャラと物語のカラーを損なう事無く、綺麗にまとまった良い最終回だったと思います。
2期あるといいなあ…。