メタアニメ暴走。 てさぐれ!部活もの あんこーる♯2-3
まさかの奇面組時空採用で再び春からやり直す事になった「てさぐれ!部活もの」。
記憶の共有やら細かいつじつまは“パラレル”の一言で解決。
更に初回から3回目(ひょっとしたらそれ以降も)はメタアニメの本領発揮とも言うべき開き直りの美学が爆発。
「てさぐれ!部活もの あんこーる/第2-3話」(2014年1月/石ダテ コータロー監督)
番組の継続が決まったのが本当に急だったようで、作画全く間に合わず。初回は1期の総集編的内容でお茶を濁しましたが、この手が使えるのは1回限り。
進退窮まった製作陣は、この難問を逆手にとって前衛的な(しかしアニメの世界では常道な)対応策を。
「そうそう、実はね、本当に急遽このアンコールが決まったみたいで、序盤は何とか労力を抑えて凌ぎたいんだって。だから皆、今日はできるだけ動かないように頑張ってね」
ただでさえ動きの少ないところを止め画だけで凌ぐという他番組作画班が見たら卒倒しそうな荒業を見せた第2話ですが、3話は更にヒートアップ。
「実はね、今回もできるだけ労力を抑えたいんだって。何かいい案ないかな」
全員で協議した結果、“過去の作画を使い回す”“線画、絵コンテで誤魔化す”事で乗り切る事に。
もう中盤からは背景イタズラ書き、制服が夏冬混合、線画混入、全部モノクロ、等身無視、キャラと台詞がバラバラ。プレスコ台無し(笑)。
まあ、ある意味エヴァ・リスペクト(いや、ガイナックス・リスペクトか)と言えなくもありませんが、メタアニメという立ち位置があって初めて許される底抜け脱線作画です。
因みに2話のお題は「バスケットボール部」、3話のお題は「柔道部」でした。
やはり映研に陽が当たる事はないのだろうか…。