デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

さて、どうする、織部やすな…。 キルミーベイベー

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高校を舞台にしながら、参加した声優が全編通じて僅か6名(モブ含む)!

メインキャラ以外は全て背景という、究極のキャラ立ち一本勝負。

キルミーベイベー(2012年1月-3月放送/山川吉樹監督)

普通の高校に通う殺し屋のソーニャと天然ハイテンションな同級生・織部やすな。

イメージ的には、けいおん平沢唯キルラキル満艦飾マコを足しっぱなしにしたような(基本お馬鹿なんだけど友達想いな)織部やすなが、ソーニャに絡んで煽って最後にボコボコにされる、というのが基本パターン。

ソーニャの呵責無い攻めとやすなの人間離れした耐久性が生み出すドツキ漫才です。

ここにソーニャの同僚のニンジャ・呉織あぎりが加わって彩りを。

元々は4コマ漫画。ストーリー的な流れはなく、瞬間瞬間の間合いで勝負する居合い斬りの連続なので、長時間観ているとちょっと疲れます(1回2話が適量)。

が、妙な反復継続性(依存症?)があって、1日経つと「…キルミー観るか」という気になるからあら不思議。

個人的推しキャラは呉織あぎり(写真一番下)。

ソーニャとやすなが困っていると神出鬼没に現われ、得意の忍法(では無いことも多い)を繰り出すも、事態が改善される事は無く、ただ話をややこしくしただけで去っていく、間の抜けたおっとりキャラ。

まくしたて系のやすなとは対照的にゆっくり喋って語尾を伸ばす癒し系です。

もう勢いだけで作ったとしか思えないOP曲も中毒性あり。必ず最後は“さて、どうする、織部やすな”で締める講談調の予告も不思議なリズム。

放送中は鳴かず飛ばず、ソフトも売れずだったようですが、信者の地道な布教活動によってじわじわと後追いでブームを作った本作、果たして2期はあるのでしょうか。