デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ハワイの人の意見を聴きたい。劇場版キカイダーREBOOT

イメージ 1人造人間キカイダー」が劇場版としてREBOOTされるそうです。

日本政府が人間の力ではあらがえない問題をロボットに解決させる「ARKプロジェクト」を進めていましたが、中心人物である光明寺ノブヒコが事故死。計画は光明寺のライバルらの手に渡り、暴走。そこに光明寺が開発した「良心回路」(心)を持つロボットのジロー(キカイダー)というヒーローが現れて……というストーリーなんだとか。

写真左側が発表されたキカイダーハカイダーの新デザイン(右がオリジナル)。

ううむ。ハカイダーも微妙ですが、キカイダーはもちっと何とかならんかったのか。

プロデューサーは“曲線を生かしたレトロ感のあるデザインで優しさと強さを表現”したとか言い垂れているようですが嘘つけ。めっちゃ悪人顔やないか(あれじゃ出来損ないのS.I.Cだ)。

左手が鷹の爪みたいになっていますが、アタッチメントですか。ライダーマンじゃないんだから。ってかあんな手じゃバイク運転できんだろ。手がなくてもバイク運転できるのは「狂い咲きサンダーロード」の仁さんだけじゃ。

正直、全く食指が動きませんが、一体誰をターゲットにしているのでしょう。

この企画を受け入れてくれる可能性があるのは世界でただ1箇所しかありません。ハワイです。

1973年の初放送時に85%という「なんじゃそりゃ」な視聴率を叩き出し、今世紀に入っても繰り返し再放送され、新たなファンを生み出し続けている「ジェネレーション・キカイダー」の島。

伴大介の歌う挿入歌「春がくれば」は音楽チャートを席巻。伴はハワイの名誉市民に。

2002年4月12日にはハワイ州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に制定され、2007年5月19日にはマウイ島市長によって5月19日が「キカイダー・ブラザーズ・デイ」に制定され…本当だってば。

世界で最もキカイダーが愛されている場所、ハワイ。

是非、完成した作品をハワイで公開して地元ファンの感想を聴いてみたいものです。

※写真一番下は95年に雨宮慶太が監督した劇場版「人造人間ハカイダー」のハカイダー。これはなかなかにかっちょいいデザインだったと思います。

※参考:「とことん石ノ森章太郎人造人間キカイダー」→2008年3月25日
    「ただ、ひたすらに宝生舞。人造人間ハカイダー」→2010年6月16日