「心の炉に絆をくべな。想いは伝えて意味を成すのよ」おお。何か久しぶりにグッとくる台詞です。
「ウィッチクラフトワークス／第５話・多華宮君と石眼石手の魔女」（2014年2月6日BS-11放送／桜美かつし演出）
ＫＭＭ団の『綾火－仄分断作戦』を制した火々里綾火は多華宮仄と同棲宣言。
「これからは一緒に暮らしましょ」
これを受けた仄の母・小町が衝撃の事実告白。
「綾火さんは、あなたの許婚よ」
小町は綾火の母・かざねと相思相愛の仲だったが性別の壁を越えられず男と結婚。
「あたしたちが結婚できないなら、子供同士を結婚させちゃえ！って…」
取り乱す仄の妹・霞。ここで霞は２日に一度は兄の寝室に忍び込み、２日に一度は兄の入浴に乱入するゴーイングマイウェイな兄妹観を持っている事が判明。
「はあ？ それの何が悪いの？ 全部、妹の権利じゃない！」
母は百合、妹は重度のブラコン、そして兄は日本一の嫁（初期設定時には女にする案があったらしい）。残念無念な一家です。
荷物をまとめた仄は綾火の豪邸へ。しかし、４０階の綾火の部屋には封印を解いて脱獄したメデューサが。
物だけでなく概念すら石化させる石眼石手により全身が石化する綾火。
絶体絶命の状況下で仄は、クロノワールシュヴァルツから貰った“力を引き出す飴”を。
現れたのは腕の一振りでメデューサを薙ぎ払う白姫エヴァーミリオン。
「君の信じる力が足りないから彼女はそんな姿になった。君の心の弱さのせいよ」
そして、石化を解く“おまじない”を伝授。いやあ、メルヘンです。
本作は敵も味方も脇もモブもキャラ立ちまくり。支えてるのは“中の人”。
「未確認で進行形」の新鮮な声優陣も良いですが、こちらの贅沢三昧も素敵です。
能登、茅野、大原、阿澄、釘宮、阿久津、川澄etc.
何ですか、この総力戦（笑）。
ちいっとテーマが重苦しい「ウィザード・バリスターズ」に比べると気軽に安心して（ついでに頬緩ませつつ）観ることが出来、今期の中ではお気に入りの１本になりました。
