最早前作の記憶は彼岸の彼方。2010年の自分のレビュー読み返してようやく「ああ、つまんなかったな」という結論だけが…。
監督も脚本も(ついでに主演も)様変わりした続編ですが、結果は一緒。
「G.I.ジョー バック2リベンジ」(2013年/ジョン・M・チュウ監督)
前作では国際救助隊っぽい位置づけだったような気がするのですが、続編では世界警察アメリカの特務機関に“成り下がり”。
ナノテクノロジーで合衆国大統領と入れ替わったザルタン(アーノルド・ヴォスルー)がG.I.ジョーを罠に嵌めて殲滅。
かろうじて生き残った3人+スネーク・アイズ(レイ・パーク)が反撃開始。バックアップは伝説の初代G.I.ジョー、ジョー・コルトン司令官(ブルース・ウィリス)。
アクションのアイデアがまずあって、それを繋げていくための方便としてストーリーがある…まあ、そんな感じ。
お話が後付けなので、全く入り込めません(どんどんどうでもよくなってくる)。
“頭をカラッポにして楽しもう”はこの手の駄目映画を擁護する常套句ですが、無理。できません。
ヘンテコニッポンとコリアンニンジャは健在。
こーゆー事するから「ニンジャの起源も韓●」とかアホタレな事言い出す輩が湧いてくるんだよなぁと思うとそれだけで腹立たしい。
悪の秘密結社コブラは位置的にはスペクターなのですが、ガサツで下品。悪役にもスマートさは欲しいもの。
007を意識したのかどうかは分かりませんが、唯一、テロの犠牲になるのがロンドン。
ビルがひとつふたつ吹っ飛ぶレベルの被害じゃありません。街まるごと壊滅…いやロンドンだけで納まっているとは考えにくい(下手すりゃイギリスが沈没しかねない)大惨事(写真3枚目)。
軽く見積もっても500万人は死んでいると思います。
これだけの死体を転がしておきながら、最期は大団円めでたし、めでたし…。
はて、この無責任展開、以前どこかで…。
「ダイハード2」だ! なるほどブルース繋がりか。しかも2作目同士。何気に高等テクだな。
「クリフハンガー」な状態で集団チャンバラを仕掛ける山岳ワイヤーシーン(写真2枚目)だけは半端無い迫力とスピード感がありました。
同じ監督で3作目作るんだそうです。頑張ってください。
※参考:「武器はハイテク、人は…。 G.I.ジョー」→2010年9月8日