道頓堀ゲート、オープン! キルラキル♯20
「私が憎いかもしれない。それでも今のあいつを止められるのは私とお前だけだ。お前の力を貸してくれ、鮮血!」
ファンが妄想する“こうなったら面白いのに”という展開は大抵の場合、予定調和という大義のもとに叶わぬ夢として終わるのが常です。
が、ここにこちらの妄想通りに事を進め、更に期待の斜め上を行く脚本を書く男が居ます。
中島かずき。
最終コーナーをノンブレーキで回って直線コース突入です。
「キルラキル/第20話・とおく群衆を離れて」(2014年3月1日放送/大嶋博之演出)
長い昏睡から醒めた流子は己の正体に激しく動揺。
「テメエらは極制服を脱げばいい。だけどあたしは死ぬまでずっと生命戦維と一緒なんだ!仲間殺しのために作られた戦闘兵器は鮮血じぇねえ!…このあたしだったんだ!」
鮮血を拒絶した流子はマコの言葉にも耳を貸さず、羅暁と針目縫を倒すため本能寺学園へ。
一方、本能寺学園内に皐月が囚われている事を知った四天王&ヌーディスト・ビーチ連合軍も皐月奪還のため最終兵器“裸の太陽丸”を起動させて本能寺へ。
宝田財閥の金をつぎ込み放題つぎ込んで建設された巨大飛行戦艦“裸の太陽丸”。
発進時の“道頓堀ゲート、オープン。クィックリィ、クィックリィ”がちょっとツボ。
本能寺学園に景気良く殴りこみをかけた流子でしたが、針目との格闘中に“採寸・仮止め”され、純潔に着られる(いや、喰われる)ハメに。
この時、羅暁によって、母と過ごした楽しい幼年期と服と結ばれる幸せな結婚というニセの記憶を植えつけられ、完全に羅暁の娘と化してしまいました。
この騒ぎに乗じて脱走した皐月を四天王が救出、裸の太陽丸に乗り込みますが、ここに洗脳された上に純潔を纏った“最悪の敵”流子が着艦。
「ぶっ壊してやるよ。何もかもな!」
片太刀バサミ一振りで戦闘ヘリ2機がお陀仏。
「このままだと、この船、女子高生一人に沈められるよ」
黄長瀬の新型DTR(道頓堀ロボ)も足止めすらできず。絶体絶命のその時現れたのは、
鮮血を纏った鬼龍院皐月!
姉妹制服交換です! 皐月に鮮血の人衣一体を起動させる事ができるのか?! 頑張れ、お姉ちゃん!
次回、郷ひろみ「未完成」(山崎まさよしの事じゃないと思う)。