デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

見つけたよ、私の戦車道。 ガールズ&パンツァー♯10-12

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「わたくし、この試合、絶対に勝ちたいです。みほさんの戦車道が間違っていない事を証明するためにも、絶対に勝ちたいです!」

第63回戦車道全国高校生大会決勝戦。黒森峰女学園vs大洗女子学園。勝負の行方は。

ガールズ&パンツァー♯10-12」(水島努監督)

参加車輌数20対8。しかも相手はヤークトティーガー、エレファント(いずれも重駆逐戦車)など重装備車多数。圧倒的彼我兵力差。

正攻法の電撃戦を頭脳戦でかわす大洗。しかし、川を渡る途中でうさぎさんチームがエンスト。このままだと流れに呑まれて横転する危険が。

みほの脳裏を掠める1年前の悪夢。勝負か、仲間の命か。トラウマ克服の試練。お約束ですが燃えます。

移動中に石造りの橋を渡るのですが、この橋の名前が玲萬言橋。昨日レビューした「レマゲン鉄橋」ですね。

この橋をレオポンさんチームのポルシェティーガーが景気良く破壊しながら走行。流石レマゲン(石橋の戦車崩しもお約束ですが、印象深いのはナウシカでしょうか)。

なんとか時間を稼いで市街戦に持ち込みましたが、待っていたのは…。

「あれは…マウス!」

全長約10m、総重量約188t、装甲20cm越え。何もかもが規格外の超重戦車(音だけだと“超獣”戦車に聞こえますが、あながち間違いでもないような。いきなりベロクロンが現われたようなものなので)。

黒森峰の主力部隊が到着するまでにマウスを叩いておかないと…。みほが提案した捨て身かつ奇想天外な攻撃とは。

そして迎えた最終対決。そりゃあもう一騎打ち以外ありません。

「西住流に逃げるという道はない。こうなったらここで決着をつけるしかないな」

「…受けて立ちます」

対峙する西住姉妹。

「優花里さん、装填時間更に短縮って可能ですか?!」

「はい、任せてください」

「麻子さん、全速力で一気に後部まで回りこめますか?!」

「履帯切れるぞ」

「大丈夫。ここで決めるから!」

「わかった」

ここにきて更に無理な要求。一瞬の迷いもなく受け入れるチームメイト。僅か12話で積み上げた想いの深さ。

「やっと見つけたよ、私の戦車道」

スタッフも声優さんも本当に“いい仕事”をしたと思います。劇場版、楽しみにしています。