「負けたくない。友達もたくさん出来たのに…」
「…もう、友達じゃない」
「それでもわらわ達は戦わなければならないのか?」
「…そうだ」
石持て追われながら尚、彼らのために戦う。まるで「妖怪人間ベム」のようだ。
「ブラック・ブレット/第3話・運命の子供たち」(2014年4月23日深夜BS11放送/博史池畠演出)
ガストレアの遺伝子を持つ“呪われた子供たち”であるという噂が立った延珠。勇気を振り絞って登校したものの、待っていたのは激しい拒絶。
自分はガストレアではないのに。人間なのに。
駆け付けた蓮太郎の前に高校生社長・天童木更の差し向けたドクターヘリが。潜伏中のガストレアが捕捉されたらしい。
「来年分の学費つぎ込んじゃったから、他所に獲られたら私中退よ!」
眼下には吐き出した糸をムササビの羽のように編みこんで滑空する巨大な蜘蛛が。
いきなり飛び降りて、その背中にイナズマキックをかます延珠。
ロープを掴んでターザンのように後を追う蓮太郎。蹴り砕かれたガストレアの体内からは聖天子から回収を依頼されたアタッシュケースが。
「どうだ、わらわは戦っただろ。学校のみんな、守ったぞ…」
10歳の少女には重すぎる十字架です。
「確かに今は戦うしかないかもしれない。どこに向かえばいいか不安に思う気持ちもわかる。だがな延珠、お前には俺がいる!もしも世界がお前を受け入れなくても俺はいつでもお前のそばにいる!」
もう、お約束の佃煮ですが、泣けます。
が、アタッシュケースを回収する蓮太郎の前に蛭子影胤&小比奈の地獄の親娘ペア見参。これまた予定調和の見本市。
互いに必殺技の名前を連呼しながらの攻防は中二病末期。最後に小比奈の両刀が蓮太郎の背中にグッサリ&抜いたり刺したり抜いたり刺したり(写真4枚目)。
「弱いくせに! 弱いくせに!」
ああ、日本刀を刺したまま押したり引いたりしてはいかん。
更に影胤の銃弾に射抜かれるサンドイッチ攻撃を受け、川にドボン(これは生存フラグ)。
混濁した意識の中で紡がれる10年前の記憶。どうやら蓮太郎は法医学教室の室長・室戸菫(むろとすみれ)の手によって改造手術のようなものを受けているようです。恐らくは蛭子影胤と同じ…。
日本刀2本を入れたり出したりされた挙句、鉛弾喰らい放題喰らっていながら、蓮太郎は無事生還。
病院のベッドでは延珠が添い寝(写真一番下)。これはちょっと、いやかなりうらやましい。
意識が戻った蓮太郎に衝撃の急展開を告げる天童木更。
「影胤が持ち去ったケースの中身はガストレアのステージ5を呼び出すことが出来る触媒だそうよ」
「ステージ5!?それって世界を滅ぼした11体の…」
待て待て、そのステージ5ってのは「とある」のレベル6みたいなものか。世界を滅ぼした11体って巨神兵か。
ステージ5はガストレアの進化の枠外に存在する最終形態。どのガストレアよりも巨大で、バラニウムの磁場にも影響されない。召還されれば、東京は滅亡必至。
「蛭子影胤は今モノリスの外、未踏査領域に逃げ、ステージ5を呼び寄せる準備に入っている。まもなく政府主導で大々的な追撃作戦が発動されるわ」
聖天子から直接の出撃要請。立ち上がる蓮太郎。待ち受ける延珠。送り出す木更。
「君は私のために今までの100倍働いて。私は君の1,000倍働くから」
謎のパトロンからの武器支援。室戸菫から謎の餞別。軍用ヘリで現地へ向かうプロモーターとイニシエーターたち。
おいおい、なんだこの激熱展開。最終回か。まだ3話だぞ、3話。
失敗フラグ立ちまくりな追撃作戦の結末は…。
ヤバイ。なんかハマって来た…。