湖畔のロッジで男女7人週末休暇。
先発で乗り込んだ男(←多分無職)が水辺でギター爪弾いていると一人の女がやって来て「あなたに見せたいものがあるの」
タイトルロールを兼ねたOPは延々固定カメラでワンカット。斬新(前衛)なのか、金とセンスの両方が無いのか。前者ならアタリ、後者なら地雷。果たして。
「パラサイトゲーム」(2010年/ジョン・クラプステン&ナイラン・リッチマン監督)
原題は“THE CORRUPTED(腐敗)”。
ロッジで週末を過ごそうとした若者たちがエライ目に遭う(何かに寄生される)、というこれ以上説明する気にならないカナディアン・ホラー。
驚いたのは、わずか75分という短尺でありながら、40分を回っても何も起こらない事。
何となくそれっぽい(先発兄ちゃんの様子がおかしい、森の中に変な奴がいる)描写はありますが、お話が転がり出すようなイベントは起きる気配もありません。
おいおい、どうするんだ、このままじゃ「ああ、楽しかった。じゃまた来週」とか言って別れて終わっちゃうぞ、と本気で心配し出した頃、ようやく最初のイベントが…。
口からタコの足を出しているキービジュアル(写真2枚目)が「DAGON」(写真一番下)そっくりなので、ひょっとしたら“クトゥルー”を意識しているのかもしれません。
実際にはそんなシーンはどこにもなくて、口から昆布とか味噌汁とかを出しているだけなのですが…。
ラストカットが印象的(有り体ではありますが個人的には結構好き)なので、百叩きくらいで許してやってもいいかな。
※参考:「侵略SFだったのか! 吸血鬼ゴケミドロ」→2008年7月24日
「イア!イア!クトゥルフ、フタグン! DAGON」→2010年9月10日