デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼:H.R.ギーガー

イメージ 1H.R.ギーガー氏がお亡くなりになりました。
 
5月12日。階段から転げ落ちて。74歳。
 
本名、ハンス・ルドルフ・ギーガーHans Rudolf Giger)。スイス人。
 
ギーガーと言えば何はさておき「エイリアン」1979)ですが、私が最初に彼の作品に触れたのは、
 
「恐怖の頭脳改革」1973年/エマーソン、レイク&パーマー)
 
のアルバム・ジャケットだったと思います(写真枚目)。
 
CDサイズの紙ジャケ復刻版が出ていますが、これはLPサイズで初めて良さが分かる立体ジャケ。
 
アルバム自体も傑作。ただ私は、後半の大作(悪の教典)よりも1曲目の小品「聖地エルサレムがお気に入り(初めて聴いた時は、ミルトンの序詩にチャールズ・ヒューバート・バリーが曲をつけた合唱曲だとは知らなかった)。
 
「地球に落ちて来た男」で“新しい賛美歌”として歌われた時はちょいと感動してしまいました。
 
写真下は初めて購入した「エイリアン」のスタチュー。
 
おどろおどろしさよりも美しさを強調したポージングに惹かれました(移転してしまいましたが石川町の「ロズウェル」で万円くらいだったかと)。
 
その他ギーガーの作品としてはメジャーなスピーシーズのクリーチャーからマイナーな「フューチャーキル」のポスター、「キラーコンドーム」のモンスターまで。
 
仕事を選んでいるのかいないのか…(笑)。
 
何となく私の中では岡本太郎と対を成している病んだ芸術家でした。
 
ご冥福をお祈りいたします。
 
※参考:「遅れてきた現代ニューヨーク派。 キラーコンドーム」→2013124