タイトルからかなりアッパーでやんちゃな(ちょいとタガの外れた)内容を期待していたのですが、久しぶりに心を込めたこの一言を。
「うわあ、つまんねえ」
「フィンランド式残酷ショッピングツアー」(2012年/ミハイル・ブラシンスキー監督)
夫に死なれ、息子ともイマイチうまくいっていないロシア人お母ちゃん。
今日は息子を連れてバスツアー。目指すは文明の国フィンランド。
この旅の様子を息子がスマホで撮る。延々撮る。ぎくしゃくした親子関係を撮る。だらだら撮る。
バッテリー底無しだな。ロシアのスマホは無限電池内蔵なのか。
あーもう、お前らの人間関係なんかどーでもいいよ、と思い始めた頃、バスは予定を変更して大型ショッピングセンターに。
さあ、お買いものよ!と思ったら店員がドアバタン、鍵ガチャン。そしておもむろにロシア人観光客にガブリ。
籠城とかサバイバルとか脱出作戦とか連携プレーとか反目とか一切無し。
完全に出オチ。
ここまでヒネリの無い投げっ放しホラーって初めてかもしれません。
ロシア人がやたらとフィンランドを文明国、自分の国を未開地扱いする自虐っぷりは面白かったですが…。