「俺は証明したい。先生にもらったこの腕は誰かを救うためにあるんだって。聖天子様を守り、ティナを倒し、序列を上げてこの世界の謎を解明する! 逃げる訳にはいかない」
「馬鹿だな、君は」
4ヵ所同時狙撃+大量の麻酔薬投与によって意識不明の延珠。
強行される聖天子と斎武大統領の3回目の会談。
序列100番以内。悪魔に魂を売り渡した掛け値無しの怪物、幼女スナイパー、ティナに延珠抜きで戦いを挑む蓮太郎。勝算はあるのか。
敗北したら自害の指令。アパートに火を放ち、全ての証拠を隠滅して狙撃ポイントに向かうティナ。
「お願い、来ないで。蓮太郎さん…」
廃墟となったビルで対峙する二人。能力差は歴然。
「何故、人を殺す?」
「私はこうすること以外、自分の存在理由を証明できない…」
「悲しいな…ティナ。お前は悲しいよ」
「…お覚悟を!」
万策尽きたその時、不発と思われた閃光弾がフラッシュ! フクロウの因子を宿したティナは目の上が真っ白に。
チャンスとばかりに幼女をどつきまわす蓮太郎(なんてことするんだ!)。
自害しろってのはそういう事か。殺すなよ蓮太郎。千寿夏世の二の舞はごめんだぞ。
「お前は延珠を助けてくれた。ずっと言いたかったんだ。ティナ、ありがとう」
「私、戦いしかなかったのに。負けて全部なくなっちゃった。…責任とってもらいます」
お姫様抱っこで運ばれるティナ。その胸元に銃弾が…。撃ったのは…。
聖天子の聖室護衛隊長・保脇卓人(やすわき たくと)。どうせどこかで足引っ張る真似するだろうとは思っていましたが、何してくれてんだ、このメガネ野郎。
「おいお前ら、コイツ鉛弾何発で死ぬと思う?」
ここで会合投げ出して駆け付けた聖天子登場。彼女の裁きは…。
あっぱれ大岡裁き! 蓮太郎に右手親指撃ち飛ばされた保脇は泣きながら退場。
気になるティナの処遇ですが…何と天童民間警備会社に就職!
延珠×ティナ。サンドイッチ幼女。理想的なオチじゃないか。