旦那が謎の失踪を遂げてから7年。行方不明ポスターを貼りかえる日常もそろそろ終りにしないと。
死ぬほど面倒くさかった死亡証明書申請書類もようやく整ったし。今日は長い事旅に出ていた妹が訪ねてくる。そしてこの間、公私に渡って私を支えてくれた刑事さんも…。
邦題から、次々人を呑み込む殺人トンネルを舞台にしたパニックホラーを期待した人、残念でした。
物凄い形相のDVDジャケ絵から「ヒルズ・ハブ・アイズ」的スプラッターを想像した人も残念でした。
正体は主要登場人物7名、制作費7万ドル(1千万以下かよ! まるでATGだな)の超低予算ホラー。
まず驚くのはトンネルの形状。
え?トンネルってこれの事? ただの歩道じゃん。車が入るようなものじゃないんだ。せめて旧天城トンネルくらいの風情は…。
要するに“ここが異世界の入り口です!”と言い張ってしまえばどこでもいいわけです。
人喰い公衆便所、人喰い土管、人喰いジャングルジムでもOK。何と言うセンス・オブ・ワンダー!
トンネルには虫のようなものが巣食っていて、定期的に人間の捕獲をしているようです…が、そんなもの映している予算は無いので、ここいらへんは想像力で補わなければなりません。
ぶっちゃけ、何が面白いのか良く分からない作品なのですが、つい終りまで観てしまう不思議な雰囲気があります。
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ハンドルネームは気分転換を兼ねて、大昔、某コンビニチェーン本部で加盟店向け機関誌編集をしていた時のペンネームに変えました(もうセノバイトではないのでピンヘッドの写真も御役御免です)。