デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

動きの派手さも七難隠せず。 攻殻機動隊ARISE border2

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スターウォーズep1-3アンチ派がこんなロジックを使うそうです。
 
ハン・ソロってどんな奴?って訊かれたら、お調子者、女好き、金に汚いと見せかけて義に厚い、早撃ちとかいくらでも出るだろ? じゃ、オビ・ワンってどんな奴?って訊かれたらどう答える?」
 
要するにルーカスの作ったep1-3はキャラクターが描けていない、記号として動かしているだけだから話に心がこもっていない、という訳です(大いに賛同します)。
 
では、士郎版のバトーってどんな奴? 押井版は? 神山版は? 黄瀬版は?
 
バトーを草薙素子に変えても構いません。
 
攻殻機動隊ARISE border:2 GhostWhispers(2013年/竹内敦志監督、黄瀬和哉総監督)
 
前作で501機関からの独立を果たし、公安9課のコンサルタント的立場になった草薙素子が、本格的に自分が理想とする部隊設立に動き出す、いわば“始動編”。
 
前作に比べてアクションが多く、「おお、アニメってのはきっちり動けばそれだけでそこそこ観られるものになってしまうんだなぁ」と思う程度のレベルには達しています。
 
声に関しては慣れなので問題無し。2作目なのでキャラデザも慣れるかと思いきやバトー以外は全部駄目(いや、やっぱりバトーも駄目だ)。
 
何であんなちんちくりんなデザインにしちまったんだろ?


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最悪なのはやはり素子で、過去作いずれの素子も持っていた“ゴリラ女だけどダイナマイトボディ(神山版は+露出過多)”“刃物のような洞察力”“騙すことはあっても騙されることはない知略家”などがごっそり抜け落ちています。
 
フィーメイルなアピールがまるで無い(私にとって)のも致命傷(そんなものが必要なのか、と問われれば、俺には必要なんだ!と答えるしかない)。
 
キャラ設定として酷すぎなのはサイトー。金であっさり寝返るとは。いくらパラレルと言っても2nd GIG14話「左眼に気をつけろ POKER FACE」に対して不誠実の極み
 
しかも、裏切りに対するペナルティーが無いってのは部隊規律としてどうなの?


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私どうも本シリーズの脚本書いている沖方丁氏とは相性悪いみたいです。マルドゥック・スクランブルもまるで乗れませんでしたし。
 
終わってみれば前作同様、攻殻のキャラ借用して同人誌作りました的“なんちゃって攻殻でした。
 
次回は今回出番ゼロだったトグサのスカウト回となるようですが、この面子で作っている限り期待はできなさそうです。

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