
ホラー、特にゴーストストーリーとかスーパーナチュラル系は幕の引き方に注意が必要です。
何故なら、生き残った人は当然の帰結として生き残った理由と周りに転がっている死体の説明を第3者(警察)にする義務が生じるからです。
ここを考慮しないで“生き残れました。めでたし、めでたし”と言われても、「いやいや、そんな単純な話じゃないだろう」と。
「MAMA」(2013年/アンディ・ムスキエティ監督)
アルゼンチン出身の若手監督の短編に目をつけたデル・トロが製作総指揮を買って出てハリウッド・リメイクというシンデレラ・ストーリー。
ブラック・マンデーばりの大暴落でテンパリ放題テンパったお父ちゃんが、共同経営者殺して奥さん殺して娘二人連れて当てのない逃避行。
雪山で事故って近くの廃屋で無理心中を図ろうとした時、“何か”がお父ちゃんの後から…
そして五年後。
あの山中の廃屋で保護された娘二人は四つ足で走り回る野生児になっていました。
言葉を取り戻した姉ヴィクトリアの口から、廃屋には二人を育てた“ママ”なる人物がいた事が…。
二人はお父ちゃんの弟ジェフリーと恋人のアナベルに引き取られましたが、奇怪な現象が次々と。

実の親でもないし、子供なんかいらないと思っているアナベルが母性に目覚め、娘を霊界に連れ去ろうとするMAMAと対決していく…という構図です。
で、話戻して終わらせ方の難しさ。
見た目は一応、大団円。しかし、間違いなく転がっている変死体ふたつと失踪者1名に関する疑惑はジェフリーとアナベルに向けられるはずです。
全然ハッピーエンドじゃありません。
本作のストレスの無い楽しみ方、それは「あれ、“淵さん”?!」。
伊藤潤二の不条理ホラー漫画「ファッションモデル」に登場する“プロの”ファッションモデル、淵さん。
MAMAと淵さんが似ているという声があったので見比べてみました。
ああ、なるほど、確かに淵さんです。

動く淵さんをお楽しみください(MAMAより淵さんの方が100倍怖いですが…)。