「たかちゃんじゃないよ。私はカエサルだ!」
いやあ、待った甲斐がありました。
「ガールズ&パンツァー/これが本当のアンツィオ戦です!」(2014年/水島努監督)
「きっと奴らは言っている。ノリと勢いだけはある。調子に乗ると手ごわい」
ノリと勢いだけは誰にも負けない強豪でありながら、本編では出番一瞬だった戦車道全国大会2回戦の相手アンツィオ高校。
結果は全員が知っています。故に勝負の行方は作品のテーマにはなりません。
▲ノリと勢い“だけ”の評価に「言わしといていいんすか?」「戦車でカチコミ
行きましょう」と毒ずくも、お昼のチャイムが鳴った途端、食堂に全力疾走する
アンツィオ1年部員。
互いに砲塔が回転しない自走砲。当てるには正面切り合うしかありません。
まるで鍔迫り合いのように砲身でドツキ合う超至近距離戦。逃げも隠れもしない打撃の応酬。
相手の動きを読んでの近接格闘は正に“ガン=カタ”。
互いに装填手。勝敗を決めるのは装填速度。勝ったのは…?
もうひとつ、本作の隠れた主役がCV(カルロ・ヴェローチェ)33型快速戦車。その名の通り、猛スピードで敵を撹乱する機動部隊。
こいつが良く動く。カリオストロかよ?!ってくらい動く。
音響も従来の2.1chセンシャラウンドから、劇場用4.1chセンシャラウンド・改に進化。CV33の縦横無尽な走行音を的確に捉えています(近所迷惑限界手前までボリューム上げて聞きましょう)。
試合開始時のファンファーレって「ベン・ハー」の戦車競争の時の音楽に似ているな…。
みほ達“あんこうチーム”の出番が少なかったのは残念でしたが、そこは劇場版への期待に代えて…。
いや、ホント楽しみです、劇場版(あー、パスタ喰いてえ←本作観れば食べたくなります。必ず)。