『さようなら…お姉さま』
「とある科学の超電磁砲S」の北米版DVD-BOXのPT.1が発売されました。
PT.1は前半1-12話を収録。シスターズ編のクライマックス直前で切れるという実に中途半端な構成になっていますが、後半「サイレント・パーティ編」はいらないので、本作に国内版5巻6巻を加えれば完璧なラインナップとなります。
ジャケはアイテムのメンバーをあしらった国内版2巻と同じデザインなのですが、なんでしょう、このバッタモノ臭さは(特にフレンダ)。
前半の見せ場は、アイテムとの死闘であり、「待ってました!」と大向こうから声がかかりそうな上条当麻登場回である第11話「自動販売機」なのですが、個人的ベストエピは第5話「レベル6シフト計画」。
御坂がシスターズと初遭遇し、アクセラレータと初会敵する重要エビ。
前半のほのぼの描写と後半の凄惨描写の対比が見事。
御坂のクローンであるシスターズの一体(以後ミサカ妹と呼称)と出逢った御坂御琴。
一緒に猫を助け、アイスをなめ(奪われ)、ミルクティーを飲み(たかられ)、ゲコ太の缶バッヂを奪い合い(結局取られ)…。
まるで本当の姉妹のように…。
2万体のシスターズを惨殺する事によって前人未到のレベル6へ進化する“レベル6シフト計画”の被験者。
今夜の実験は第9,982次。
両者の能力差は歴然。最後は片足を引き千切られ歩行不能に。それでも必死に這い寄った先には御坂から貰ったゲコ太の缶バッヂが…。
これを目撃した御坂が叫び声をあげながら、アクセラレータに突進していく所で幕…なのですが、このエビが秀逸なのは、EDをまるっと割愛した事。
突進する御坂を引きで捉えてスパッと暗転、音楽はそのままでスタッフロールを流すという映画的余韻を感じさせる幕切れ。
北米版はFUNIMATINなので、スタッフロールも英語版。一層、映画っぽさが際立っておりました。