米倉斉加年氏がお亡くなりになりました。
8月26日。腹部大動脈瘤破裂。80歳。
代表作は山ほどありますが、私の中で印象深いのは、
「動乱」(1980年/森谷司郎監督)
五.一五に始まり二.二六まで動乱の時代を駆け抜けた青年将校(高倉健)とその妻(吉永小百合)の壮大なラブロマンス…はこの際どうでもいいです。
米倉斉加年の役どころは島憲兵曹長。不穏な動きを見せる青年将校らの監視役。
目は青年将校に注ぎながら食べる折り詰め弁当。貧乏人のせがれだった島は軍人になるまでこんな真っ白い飯を食べた事はなかった。
本来自分がいるべきなのはどっちだ?
2月26日当日、決起部隊の前に立ちはだかった彼が放った一言は…。
『私は…憲兵だ…』
正直、高倉健よりかっちょ良かったです。
ご冥福をお祈りいたします…って、え? 曽根中生も死んでいたのか?!
8月26日。肺炎。76歳。マイ・フェイバリットは、
「天使のはらわた/赤い教室」(1979年)
蟹江敬三がかっちょ良かったなあ(彼も故人か…)。
重ねてご冥福をお祈りいたします。