「貴様らに一度聞いてみたかった。罪の無い人々を平気で殺め、己の欲望のまま喰らう。貴様らは何故存在している? 親を殺された子供達、残された者の哀しみ、孤独。貴様はそれを考えた事があるか? 答えろ!」
「訳も無く命を狙われる恐怖…あんたに分かる? 大切な人が虫けらのように殺される…あんたにこの気持ち分かる?」
「ラビットは私の仲間を殺した。彼のどこに殺される理由があった?」
「リョーコさんのどこに殺される理由があったって言うんだよ!」
「この世界は間違っている。歪めているのは貴様らだ!」
「あんたらさえいなければ!」
“そうか…。やっぱりそれしかないのか。だったら、今は、今だけは、僕の中の貴女を受け入れます…リゼさん!”
「東京喰種トーキョーグール/第8話・円環」(2014年8月29日深夜Dlife放送/松尾慎演出)
ヒナミの両親を殺した喰種対策局上等捜査官・真戸をおびき寄せるため、罠を仕掛けるトーカ。
逆にヒナミの母リョーコの(画面には映りませんが恐らく)生首を餌にヒナミを誘い出す真戸。
合流しようとする亜門(真戸のパートナー)を足止めするカネキ。
真戸vsトーカ、亜門vsカネキ。突きつけあう怨嗟の言葉。
亜門の血を啜って自身の中に眠るリゼを呼び覚ますカネキ。
“食欲に呑まれそうだ…快楽に落ちていく感覚が分かる。だけど僕は人を見失わない!”
闘いの中で遂に覚醒するヒナミ。その圧倒的な力の前に為す術もない真戸。
ブレの無い変態キャラが素晴らしかった真戸ですが今回で退場。
その左手の薬指に光る指輪から彼にも愛する人(←多分グールに喰われた)がいたことを知るトーカ。
“争っちゃいけないんだ。奪い合っちゃいけないんだ。人間も、グールも…”
人間とグールの関係について考え、己の役割を悟るカネキ。
ひとつの区切りがついた素晴らしいエピでした。次週より新章突入です。