デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

その大風呂敷が懐かしい。 U.M.A. レイク・プラシッド

イメージ 1

 

ただのワニ(と言っても10mのクロコダイルですが)をU.M.A.(未確認生命体)と言い張る東宝東和の(いつもの)大風呂敷に公開当時は大いに憤ったものですが、最初からワニだと思って観れば、なかなかに面白い作品じゃないですか。

 

U.M.A. レイク・プラシッド」
(1999年/スティーヴ・マイナー監督)

 

メイン州のプラシッド湖でダイバーが“何か”に下半身喰いちぎられる事件発生。

 

集まってきたのは古生物学者(不倫破綻のニューヨーカー。我侭)、神話研究家(ワニ大好き。超自己チュー)。

 

常に文句タレタレの地元保安官を加えたメンバーを束ねる狩猟監視官はさながら幼稚園の引率教師。

 

狩猟監視官にビル・プルマン、古生物学者ブリジット・フォンダ、そして神話研究家にオリヴァー・プラットと今観ると結構豪華。


イメージ 2

 

脚本はアリー・myラブデビッド・E・ケリーなので、人間関係描写がほどよく軽い(ストレスが溜まらなくて良い)。

 

監督はクリスタル・レイクで産湯をつかった人ですから、湖の扱いは手馴れたもの。

 

原寸大のアニマトロニクス・クロコダイルを製作したのはスタン・ウィンストン

 

スタッフも豪華です。

 

アニマトロニクスとCGを織り交ぜたワニは重厚かつ敏捷。牛のみならず、グリズリーまで一瞬で水中に引きずり込むクイック・アタックには惚れ惚れします。


イメージ 3

 

気になったのは地元保安官(ブレンダン・グリーソン)が持っていた大型銃火器

 

作中では“ミサイル”とか言っていましたが、フレア・ランチャーをグレネードっぽく仕上げた映画用のプロップみたいです。


イメージ 4

 

ジョーズ」のエピゴーネンでありながら、「ジョーズ」のお約束をことごとく破っていく展開はある意味爽快。

 

飄々と殺人兵器を飼育するおばあちゃん(ベティ・ホワイト)が素敵です。


イメージ 5←ランキング投票です。よろしければワンポチを。