デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ううむ…。 劇場版 そらのおとしもの 時計じかけの哀女神

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ううむ。二期f(フォルテ)からの流れで観たのですが、これはいささか(いや、かなり)期待外れ。

 

劇場版 そらのおとしもの 時計じかけの哀女神(2011年/柳沢テツヤ監督・斉藤久総監督)

 

まずアバンのニワトリ編(正式名称は知らん)はいらん。

 

二期で作り手がまるっとその存在を忘れていたニワトリの復讐譚…なのですが、見ていたこちらもニワトリの事などさくっと忘れていますし、特に登場を希望しているわけでもありません。何よりエビとして面白くないのが致命傷。

 

で、ここからこの映画の主役である風音日和(かざねひより)目線で再構築された1期2期の総集編となるのですが…、いや、これ総集編じゃないだろ

 

風音は物語の核心に触れる所は目撃していないので、必然的に智樹ら新大陸発見部の喧騒的でお馬鹿な学園生活のみで構成されることに(そのくせ、日和が知るはずの無いカットが挿入されていたりもする)。

 

であれば、ここに40分は掛け過ぎ。上手にまとめれば20分でお釣りがくるはずです(学際のバンド演奏をフル収録する必要がどこにある)。

 

なんだかんだでランニングタイム折り返した辺りでようやく本編開始。

 

物陰から智樹にあこがれの目線を投げる隣のクラスの少女、風音日和。

 

実は天空の新大陸シナプスで眠るシナプス人少女が紡いでいる夢。

 

新大陸発見部に入部した日和は文字通り“夢のような”日々を送りますが…。


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ある事件が元で覚醒してしまうシナプスの日和。一度目覚めてしまえば二度と夢の世界には戻れない。皆の脳裏からかき消される日和の記憶。

 

一人、日和の記憶を抱えてあてども無くその姿を追う智樹。

 

ここでニンフが「智樹の周りにいる非現実は日和だけじゃない!」という衝撃的な発言をしますが、その真意は(この時点では)闇の中(ファイナルの布石…か)。


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終わり方も余韻無視なぶった切り。エンディング後のエピローグも恐ろしく説明不足。

 

何かのっぴきならない時間的制約でもあったのでしょうか。

 

新大陸発見部部長の守形 英四郎(すがたえいしろう)もしくは、エンジェロイド生みの親であるダイダロスに核心的部分を語らせ、風音日和に学園生活の再構築をさせるという二段構えにすれば、一見の人もファンの人も楽しめたのではないかと思います。



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