日本版のDVDジャケがいい感じだったのでうっかり借りてしまいましたが、中身はただのポルノでした。
ポルノスターが出演したジャンル映画(マリリン・チェンバース@ラビッド、ジェナ・ジェイムソン@ゾンビ・ストリッパーズ)は何度か紹介して来ましたが、混じりっ気なしの洋ピンは今回初。
「ミニ・スカーフェイス」(製作年度不明/ダニエル・ダコタ監督)
原題は「Lady Scarface」。1941年に同名の映画が作られていますが、何の関係もありません。
まんま、スカーフェイスの女版パロディです。お話の流れもまんま。違いはシーン毎に濡れ場がある、それだけ。
主演はプエルトリコが生んだポルノスター、カーメン・ルバナ。
入国審査官と一発、入国後にありついたケチな職場で同僚(女)と一発、デカイ山踏んで一発、ボス殺して、ノシ上がって最後は自滅。
Vシネも笑い転げる安っぽさですが、ちゃんと追い越して正面から撃つとか、大事な所はきちんと再現しています(だからって評価が上がる訳ではありませんが…)。
洋物ポルノ、久しぶりに観ましたが、興奮とかからは程遠いですね。何というか「野生の王国」。「ディスカバリー・チャンネル」とか「ナショナル・ジオ・グラフィック」とかを観ている気分です。
やはり、文芸に於いては “性”を“幽玄”にまで高め(「源氏物語」)、映像にあってはロマンポルノを生み出した日本とはエロの“イズム”が違う気がいたします。
本編の大半が怪獣交尾シーンなので、場面写真はカットします。悪しからず。