フランス映画社が倒産しました。
11月7日、東京地裁へ自己破産申請、12日に破産手続きの開始が決定。
今でこそ“ホラー、テラーで皆殺し”“萌えとツンデレは世界の理”な私ですが、昔はちゃんと芸術作品も観ておりました。
まあ、“岩波ホール症候群(勝手に命名。一種の中二病か?)”って奴に罹っていた訳ですが、フランス映画社さんのBOWシリーズには随分とお世話になりました。
「家族の肖像」「木靴の樹」「旅芸人の記録」「ブリキの太鼓」「天井桟敷の人々」「1900年」「父 パードレ・パドローネ」「サン・ロレンツォの夜」「エボリ」「グッドモーニング・バビロン!」etc.
好き嫌いはさて置き、フランス映画社さんが配給してくれなかったら観る事はなかった作品もあると思います。
現在は私自身の嗜好が大きく変わり、ヨーロッパ映画(特に芸術色の強いもの)は敬遠しているので“(日本人観客が)ハリウッド映画に傾倒し”た事が倒産の一因とする見方には(ニュアンスは違いますが)耳が痛いです。
今回の倒産騒ぎの累が川喜多財団に及ばなかった(柴田氏が堰き止めた?)のは不幸中の幸いでした。
関係者の皆様、お疲れ様でした。