「広能! おどりゃ腹括った上でやっとるんか!?」
「山守さん…弾はまだ残っとるがよ…」
このタイミングで文太まで逝ってしまうとは…。
菅原文太さんがお亡くなりになりました。11月28日。転移性肝がんによる肝不全。81歳。
文太と言えば何はともあれ「仁義なき戦い」(今、ブリキ箱入り北米版6枚組DVD-BOXのメニュー画面で延々テーマ曲をリフレインさせながら書いています)。
しかし、そのアナーキーさにおいて群を抜いているのは「県警対組織暴力」。
「旗もよう掲げん男が人を裁けるかや! わしゃこの旗は一生降ろさんぞ。のお! 男になれや、はよう。大原の二代目継いで男になれや!」
その滅茶苦茶さにおいて他の追随を許さないのが「太陽を盗んだ男」。
「日立のビーバールームエアコンってのがいいらしいぞ」
ビーバーエアコンは三菱だがそんな事はどうでもいい(笑)。片手でヘリにしがみついたまま発砲し、バンジー並みの落下距離をものともせず、至近距離で鉛弾喰らいまくってもゾンビのように沢田研二に迫ってくるスーパーコップ・文太の雄姿を観よ!
そして、その破天荒さを熱血に昇華した「ダイナマイトどんどん」。
「一生一度の死に装束。虫に喰わせるわけにはいかん思うての」
ヤクザ抗争の決着を野球でつける、立会人は警察署長。民主国家万歳。
私の菅原文太ベスト3です。ご冥福をお祈りいたします。