『俺には伝説も貴族も平民も関係ねえ!
こいつを守るための、ただの・・・・ゼロの使い魔だ!』
なるほど、こういう名乗りもアリか…。
魔法を使える貴族とそれ以外の平民。
トリステイン魔法学校は文字通り魔法を学ぶ貴族の学校。ここの生徒ルイズは魔法の才能ゼロ、成功率ゼロ、ついたあだ名が“ゼロのルイズ”。
今日は魔法使いが一生の伴侶とも言うべき“使い魔”を召還する儀式の日。次々と有能な使い魔を召還するクラスメイト。遂にルイズの番が…。
ここは日本・秋葉原。修理に出したノートPCを受け取り、帰路についた平賀才人17歳の目の前に卵形の光が…。
何だろうと手を差し伸べた才人は光の中へ引き込まれ…。「ここは…どこだ?」
魔法学校は大騒ぎ。ゼロのルイズが人間、しかも平民の使い魔を召喚した!
一度召喚した使い魔は決して変更することができない。しぶしぶ、才人と契約のキスを交わすルイズ。
この時は誰も気づきませんでしたが、才人の左手に現れたルーン(使い魔の証たる認識番号みたいなもの)、それは、「武器として作られた物であれば種類を問わず自由自在に扱える」伝説の使い魔「神の左手・ガンダールヴ」の印でした。
ここから“ツンデレ”ルイズと、貴族がなんぼのもんじゃい!と破天荒に行動する才人のドツキ漫才…あいや公開調教…いや共同生活が。
ツン(左)とデレ(右)
現実世界との接点があって初めて興味の対象になります(「アウトブレイク・カンパニー萌える侵略者」も同様)。
現実世界、それも日本からハルケギニアに来たのは才人だけではありませんでした。
それらの正体は…。
こういう、本来同時には存在しえないはずのものが同一時間軸上に現れるのが“物語”の面白さ(「戦国自衛隊」ですよ)。
革命と戦争の波の中に呑みこまれていくルイズたち(話のスケールは意外とデカい)。
ツンデレなヒロイン、そのヒロインに翻弄されつつも己の中に眠る能力に覚醒していく主人公、そして(後に)ヒロインの恋敵になるもうひとりのヒロイン、という図式が「灼眼のシャナ」と丸被り、のみならず中の人も同じ、という単に制作 会社が一緒という理由だけでは割り切れない共通項を持っているのも特徴でしょうか。
ちょいと話が横道にそれますが、本作サブキャラのタバサは綾波レイを始祖とする所謂“寡黙キャラ”。
話し方やら何やら細かくカテゴライズすれば、自ずから違いはあるのでしょうが、
“寡黙” “髪が銀または蒼” “出自に秘密(もしくは過去にトラウマ)” “特殊能力(主に戦闘系)保持” “読書好き”辺りが共通項でしょうか。
思いついた寡黙キャラを適当に並べてみました。
綾波レイ、長門有希(ハルヒ)、タバサ、ノエル(ソラノヲト)、ロア(勇しぶ)
人気投票やったら誰が一番になるでしょう(私は「勇しぶ」のロア先輩に1票)。