『なる…。あたし、あんたの一番になってやる!』
先週に続いての英梨々回。ねじれた時間を巻き戻す倫也の痛作戦の行方は。
自分の描いた本より、妹系後輩(巨乳)波島出海の同人誌を倫也が高く評価した事にショックを受ける英梨々。
英梨々を傷つけてしまったことに悩む倫也。
恵からの連絡を受けて15分で駆けつけてきた詩羽先輩。
『いい加藤さん、これがギャルゲー世界によくいる“ヘタレ主人公”という奴よ。ちょっとトラブルがあるとあからさまにウジウジ悩んでみせて周りも巻き込んでイライラさせるの。あなたもメインヒロインになるのなら、こういう輩とこれからも付き合っていかなきゃならないから、よく観察しておきなさい』
サークル崩壊に繋がりかねない英梨々問題。対応は、倫也が幼馴染アドバンテージを総動員して英梨々のフラグを立てるというリアル・ギャルゲー大作戦に決定。
『そんなミエミエの手に引っかかるかな、あいつ』
『大丈夫。何故なら澤村英梨々の本質は、そう、乙女! いつかオタクの王子様が白い痛車に乗って迎えに来てくれるのを待っている痛い女の子なのよ! あーはっはっは、何それ? エロ同人誌作家のくせに夢見すぎなんじゃない』
こういうの、近親憎悪って言うんでしょうね。
協力を求めたのは英梨々引き抜きを画策している波島伊織。
ライバル的男キャラが出てきた時は、うーん、こういう展開は好みじゃないなぁと思いましたが、こいつは倫也に認められたい倫也ハーレムの一員なんですね。
首尾よく英梨々を自宅から連れ出した倫也でしたが、仲直りという目的を逸脱して8年前の英梨々の裏切りを糾弾する超展開に。
『俺、お前の事…すっげー恨んでた! 何が仲直りだよ! できるわけないだろ! 俺が今更お前を許せるわけないだろ!』
8年前、いじめを回避するために脱オタのフリをして倫也を“切った”英梨々。
『ほとんどの男子を敵に回したんだぞ! そこまでしてお前との居場所を守ろうとしたんだぞ! あの時の俺にはお前しかいなかったんだぞ!』
互いに一歩も引かずなじり合う2人。こういう剝き出しの主張っていいですねえ。清く正しい修羅場です。そして論点は出海の同人誌へ。
『人気も実力も倫也と知り合ってからの時間もあたしの方が遥かに上じゃない! どうしてあたしを選ばないのよ!』
『好きなものは好きなんだよ! キャリアなんて知るか!』
『こんなに努力しているのに! 死に物狂いで頑張っているのに!』
『才能も努力も知ったことか! 今日、夏コミで出した本が負けてんだよ!』
『あたし一生懸命頑張った! あたしたちを引き裂いたあの連中を見返したくて。昔みたいに戻りたくて。やっとここまで来たのに…』
『そうだよ、お前ここまで来たんだよ。早くて上手くて安定してきたんだよ。なら次は凄くなれよ! 早くて上手くて安定したまま、凄くなってみせろよ!』
『どうやって!? 努力だって才能だってもう限界よ!』
自分の中に眠る可能性に賭ける若者の話っていいですねえ(「耳をすませば」大好きです)。
とばっちりで宣戦布告された出海はご愁傷様でしたが…。
今回のMVPは倫也のベッドで夏掛けをクンカクンカしてラリってる詩羽先輩でした。
次回はようやく音楽担当の氷堂美智留が登場するようです(ってあと3回しかないじゃん。出番少ねー)。
ようやく登場と言えば、「幸腹グラフィティ」もアパート1階の住人、内木ユキがようやくまとも登場しました。井口さん、ちゃんとした台詞が喋れてよかったですね。