デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

命賭す大義。 ゼロの使い魔~双月の騎士~[北米版BD-BOX]

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「俺、死ぬのかな」
多分な。ま、どうせ死ぬならせいぜいカッコつけな」

 

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7万対1ひたすら圧倒的な敵軍勢にたったひとりで立ち向かう神の左手をもつ男。
 
命賭す大義はただひとつ。
 
ゼロの使い魔~双月の騎士~[北米版BD-BOX]」20077-10月放送/紅優監督)
 
原作組からフルボッコにされている二期。私は原作未読なのでエピや台詞を比較することはできませんが、ちょっと引っかかる所はいくつかありました。
 
それは名誉の概念を巡るルイズと才人(サイト)の対立。
 
「何が名誉だ! ふざけるな!
 分かっているのか? 捨石になれって話なんだぞ!
 死んでくれって言われてるんだぞ!」
 
主君(女王陛下)のために死ぬ事は貴族にとっての名誉。平民という位置づけの才人はこれを「くだらない!」と斬って捨てますが…。
 
主君のために死ぬ(=名誉)、という価値観は(たとえ武士でなくとも)日本人なら理解できないメンタリティーではないと思います。
 
事実、才人は自軍が退却するまでの時間稼ぎとして殿(しんがり)を務めることになったルイズの代わりに7万の大軍に特攻かまします。

 

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要するに大義の問題なのです。名誉のためか、(好きな人を)守るためか。
 
才人が自分のいた世界には戦争もないし貴族もいない、みたいな事を言っていたのも気になりました(まるでユートピアだ)。
 
あるだろ、普通に。日本に限定したって華族はいたし皇族は現役で存在する。人種差別貧富の差もある。テロだってあるじゃないか。二期は全体を通して才人の中途半端にリベラルな立ち位置が妙に引っかかりました。
 
それでもルイズのツンデレは絶好調だし、シエスタは才人攻略に全力投球だし、あろうことかアンリエッタ(女王陛下)まで才人略奪に乗り出す展開はハーレムアニメの王道で(こういう展開が好物な人にとっては)見応えのある内容だったと思います。

 

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特にルイズのツンとデレの比率が逆転していく様は微笑ましい光景でした。

 

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「あんな使い魔とは何よ! 私にとっては特別だったの! サイトは大切な人だったのよ!」
 
3~三美姫の輪舞~の北米版BD-BOX発売は5月。なんだかんだ言って買うと思います。

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