「船堀! 船堀!」の大合唱のおかげで、作品を代表するキャラになってしまった船堀↓ですが、本作のヒロインは高尾で決まり。
「ディーふらぐ![北米版BD-BOX]」
(2014年1月-3月放送/菅原静貴監督)
様々な不良グループ、裏番が(水面下で)群雄割拠する府上高校。
ぽっと出の弱小不良グループ“風間組”を率いる風間堅次は、偶然係りをもった「ゲーム制作部(仮)」に強制入部させられる事に。
配役的にはゲーム制作部(仮)部長の柴崎芦花(しばさき ろか)↓がメインヒロインなんでしょうが、デフォルメは可愛いものの、感情表現がイマひとつでどうにも思い入れのしにくいキャラになっています。
その点、(本当の)ゲーム制作部部長の高尾は“巨乳&ツンデレ&ドジっ娘&泣き虫”という分かりやすいキャラ設定がされており、感情移入に障害がありません。
ツンデレのステレオタイプは“ツインテ&貧乳”ですが、高尾は見事な巨乳。その体型を活かした(巨乳でなければ繰り出せない)高尾家奥義“高尾斬”を会得しています。
更に、小さくなったジャージのジッパーを巨乳の弾力で粉砕しチャックの持ち手部分を高速で弾き飛ばす“チャック・ボーン”まで。
普段は上から目線のくせに、不測の事態に弱く、テンパッた挙句涙ぐむというのも可愛いじゃないですか。
かなり開き直ったモーションを風間にかけているのに、間が悪く想いが全く伝わらないという不憫さも応援したくなってしまいます。
もうひとり、強烈個性な人をあげるなら、ゲーム制作部(仮)部員にして府上学園15代生徒会長の烏山 千歳(からすやま ちとせ)。
実に暴力的ですぐ人を踏みつけますが、頭部または顔面踏みつけの際はきちんと上履きを脱いでくれる心優しい(?)女王様です。
これを生きがいにしているのが風間一派構成員にして副生徒会長の河原 中(かわはら あたる)。完全に振り切ったドMです。
正直、スゲー面白いか?と言われると結構微妙。特に風間のツッコミ・スキルにヒネリがないのが個人的にかなり不満。
なのですが、続けざまに観て行くと脳内に妙な物質が分泌されるのか、あるいは幻覚中枢が刺激されるのか、何となく楽しくなってくる不思議なアニメです。
EDテーマの“♪ 罰ゲーム! 罰ゲーム! 楽しいから何度もミスしよう”には何か大切な事を教えられた気がします。
「ディーふらぐ![北米版BD-BOX]」は全12話をDVD+BD各2枚に収録した4枚組で5,000円程度。BDは国コード無し(字幕OFF可)。DVDはリージョン1.2.4なのでどちらも国内デッキで再生可能。日本に優しい仕様です。