デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ハルクの血を引くマッチョな娘。 ダブルヘッド・ジョーズ

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双頭はホラー/モンスターものの定番。だから水の抵抗が増そうが、頭をふたつにして殺戮倍増という判断は正しい。

問題は作り手と登場人物双方の頭が絶望的に悪いという事(いくらアサイラム+アルバトロスでも限度ってものがあります)。

ダブルヘッド・ジョーズ
2012年/クリストファー・レイ監督)


クルーザーで洋上研修に出たアホ学生集団と輪をかけてアホアホな教授が頭ふたつで食欲2倍(胃袋はひとつだと思いますが、ふたつの満腹中枢を刺激するには倍食べないと駄目なのでしょう)のサメに襲われて南無阿弥陀仏


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アホ学生勢ぞろい。ほとんど撒き餌扱い。

もうね、どこに突っ込んでいいのか途方に暮れる展開。

双頭鮫に襲われたサメの死骸がクルーザーに激突。このままだとスクリューに巻き込まれる!と教授は必死に死骸を(魚引っ掛ける柄の長い鎌みたいな奴)で支えようとしますが、一旦エンジン切ればいいだろ

結局、死骸はスクリューに巻き込まれてバラバラ。そこに双頭鮫が突っ込んできて船底損傷、浸水。学生と教授は近くにあった環礁へ。クルーは残って修理となりましたが。

アンテナが折れ曲がっただけで「無線が壊れた」って通信放棄。いやいや、諦めないだろ、普通。そもそも何故アンテナが曲がったのか画面からは分かりません(曲がる根元のアップだけなので、どのような外圧で曲がったのかさっぱり)

環礁上陸組は(恐らく溶接素材としての)鉄くず探し。「無いなぁ」…いや君らの周りにあるもの結構鉄製だよ。銛とかドラム缶とか。

腰程度の水位しかない浅瀬にスイスイ入ってきちゃうサメって…。


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こんな浅瀬にいても安心できない。

環礁にあったボート(2隻)でクルーザーに戻ろうとする学生をサメが襲うシーン。クルーザーとボートと環礁の位置関係・距離感が滅茶苦茶。クルーザーに向かっているのに、クルーザーから打たれた救助信号に振り向くってどういう事?

環礁の揺れも海底地震なのか土台となっている珊瑚礁にサメがボディアタックかました結果なのかよく分からず。直後に大津波(この津波の方向も今ひとつ納得しかねるものがありますが…)が来たところを見ると地震だったのか。

道路にちょっとしたヒビが入っただけで進行を諦めて別の道を進む教授と婚約者。いやいや、まだ余裕で通れただろ、その道。

結局、二人は津波…に乗ってきたサメに喰われてお陀仏。


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乗るしかない、このビッグウェーヴに!

火種がないにも関わらず、サメに齧られて(水中で)爆発するガソリン入りドラム缶。

他にも色々あったような気がしますが、数が多すぎて…。

唯一、評価できるポイントがあるとすれば、100%CGではなく、実物大の鮫頭ハリボテも使っている所。こういう手作り感には(出来不出来に関わらず)肩入れしたくなります。


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頭と頭の間にはまり込むと喰われない。これは盲点!

全部観るのはちょっと…という方は、本作のボディカウントシーンだけを集めたこちらをどうぞ→http://jaws.wikia.com/wiki/File:Body_Count_for_2_Headed_Shark_Attack

「メガ・シャークVSグレート・タイタン」も同じ監督なのか…困ったな。

主役のお姉ちゃん、やたらガタイが良くて強そうだなぁと思ったらハルク・ホーガンの娘でした。あ、そりゃ強いわ。


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あたしが“イチバン”よ!な、ブルック・ホーガン

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