地下研究施設でジャージーデビルのようなクリーチャーと傭兵部隊がバトリング…という箱庭SFアクション…なのですが、これが思いのほか“いい感じ”。
「アザーズ -捕食者-」(2014年/ニコラス・メッツァナット監督)
クロムウェル社長は民間軍事会社の傭兵部隊ブラックジャックスを現地に派遣。施設内にいるはずのウィットモア博士の救出を依頼しましたが…。
コマンド部隊が謎の生命体と遭遇する、というプロットはまんま「プレデター」ですが、地下研究施設の事故という背景は映画版「バイオハザード」、ターゲットの確保に成功したものの依頼者に裏切られる、という展開は「ワイルド・ギース」を思わせます。
見所のひとつはブラックジャックスが携帯しているアサルトライフル“M4カービン”。
M16を小型・軽量化したもので、レンジャー部隊、デルタフォース、グリーンベレー、アメリカ海軍のNavy SEALs、アメリカ海兵隊偵察部隊を含むアメリカ軍の各部隊に多数配備(Wikipedia丸写し)。
メンバー全員がM4を使用しているのですが、M4には“ピカティニー・レール”というオプション取り付け台がついているので、各自俺ジナルにカスタマイズしています。
このむさ苦しい男集団に紅一点、霊視能力者(レーダー代わり)の女性が加わっているのも良いアクセント。
残念だったのは、地下施設での研究内容と事故の詳細がよく分からないこと。
なにやら平行世界の研究をしていたようで、何かのデータをダウンロードしたらあっちの世界から妙なものがやってきて大騒ぎ、のようなのですがウルトラ説明不足。
痛かったのは、画面を瞬間的に歪ませたりチャカチャカと細かく編集するのが“スタイリッシュ”だと思っているらしいこと。
完全に安さの上塗り。
もちっと落ち着いて撮ってくれれば、渋いSFコマンド映画になったと思います。惜しい。