胞子状の毒素球菌を偶然発見した製薬会社が『ワクチン作ってからバラ撒いて一儲け』という有り体なプロットをもの凄~く低いテンションで描いたアクション・スリラー。
うん。もう少しやる気出そう。
「ウイルスハザード」
(2015年/ジェイソン・デュデック監督)
とある製薬会社がとある採掘現場で未知の毒素発見。その直上のゴミ屋敷に住んでいるお迎え間近の婆さんは何故か何年経っても発症しない。
おっとこいつは抗体保持者だ。この婆さんのDNAからワクチン作って、菌ばら撒けば濡れ手に粟でうっはうは。
ワクチン生成まであと一歩という所で婆さんの孫と仲間たちがゴミ屋敷来訪して次々感染。
あーもう面倒臭ぇから全員生体実験だ…というのがお話の骨子。
婆さんの孫がアフガン還りの猛者で婆さん譲りの抗体保持者、という辺りがミソなのですが、う~ん、盛り上がらない。
製薬会社の研究主任みたいなのがダニー・グローヴァー。
お前、本当にプレデターと戦った男かよ?と疑いたくなるエコノミー演技。
この人も低予算専門になってしまったなぁ…。
製作総指揮が何とマーク・L・レスター。
お前、本当にコマンドー撮った(以下略)。
孫役がテイラー・ハンドリー。「テキサス・チェンソー・ビギニング」ではベトナム出征前のティーン・エイジャーでしたが、今回は精悍な兵士(因みに役名はどちらもディーン)。
わざわざ半年後のエピローグを持ってきたので、何か仕掛けがあるのかと思いきや見事に何もなし(仏像フィギュアが出てきたのは笑いましたが)。
細菌のCGは安いゲーム画面並みだったし、そりゃ未公開の憂き目にも遭うでしょう(米英共にビデオスルー)。
★深夜の地下鉄を精肉工場に変えた人の話はこちら。