今期最低偏差値。間違いなく見ているだけで頭が悪くなる良質のアニメ。
1クール観終わるころには、このさいとのもじがぜんぶひらがなになっているかもしれません。
神楽坂 公人(かぐらざか きみと)は、ごく不通の高校に通うごく不通の高校生でしたが、白昼堂々学校内でマッチョな傭兵部隊に拉致られ…。
因みに本作の原作タイトルは“ゲッツされた”ではなく“拉致られた”。大人の配慮で改変されました。
連れてこられたのは清華院女学院。
名家の令嬢を預かり、立派な大和撫子に育てる伝統と格式を持ち、一般社会からはその存在を秘密とされている特別な学府…だそうですが、そりゃ学校じゃなくて秘密結社だろ(目的が違うだけで「虎の穴」と変わらんじゃないか)。
近年、学院では困った問題が。
それは卒業して俗世間に触れた令嬢が、学校と現実世界とのあまりのギャップに対応できず、ネトゲ廃人になるケースが続出しているという…。
“ネトゲ廃人”って単語聞いたの久しぶりだなぁ。
で、現実社会と異性に対する免疫をつけるために、公人を「庶民サンプル」として拉致って来た、と(両親の許可取り付け済み。敷地内の寮に自宅の部屋を完全再現)。
携帯に驚嘆、プリペイドカードに感嘆…って、そりゃいくらなんでも(などと突っ込んではいけない)。
進んだ文明を持つ庶民として公人は全校生徒羨望の的。男免疫ゼロの令嬢は全員がチョロイン候補。
第1号チョロインは超優等生・有栖川 麗子(ありすがわ れいこ)。
「しょっ、庶民、キスさせなさいよ!」
特に愛佳は、どんな嘘も信じる、のみならずフィクションの概念が無い(初めて読んだ学園バトル漫画をノンフィクションだと思う、限りなく馬鹿に近い)ピュアなキャラ。
ぼっちの愛佳は、庶民文化をモノにしてクラスの人気者になるという大いなる野望を抱いて“庶民部”を創設(部員は公人と愛佳だけ。完全にノリが隣人部だ…)。
一方、有栖川 麗子は寮の浴室で公人と鉢合わせ(このシチュ、何万回目だ?)。
「わたくしをもらって頂くしか…ありませんわ!」
いいですね。突っ込んだら負けどころか、考えたら負け。お馬鹿のうねりに身を任せる、週に1本は欲しい非知的癒し系です。