『そいつはロボットだ。構うな!』『この人も超人の一人です。超人課が守る!』
『やめろ…僕は…』
宇宙人、エスパー、魔女っ子、お化けに変形メカときて、あと足りないのはサイボーグと人造人間だなぁと思っていたらまとめて景気良く登場してくれました。
「コンクリート・レボルティオ/第3話・鉄骨のひと」
(2015年10月20日深夜BS11放送/亀井治演出)
例によって5年隔てた2つの時代(神化42年と47年)を行き来する変則構成。
第1話が神化41年と46年だったので、微速前進ではあります。この調子で空白の時間が埋まっていき、最後にミッシング・リンクが全て繋がる、という作りなのでしょう。
戦争中に造られた人造人間乙號・興梠美枝子(こおろぎ みえこ)と人造人間丁號・半田馨。乙號と丁號が合体した時、最強の兵器になるという…。
製造は生田研究所となっていますが、これって登戸研究所の事ですよね。
鍵を握るのは、神化42年には殉職刑事の記憶と人格を鉄の身体に納めたサイボーグ刑事(完全に8マンだ)であり、神化47年には指名手配犯となっていた柴来人(しば らいと)。
戦後になって覚醒し、番(つがい)として設計された丁號を探し求める乙號(ちょっと「ミカドロイド」を思わせますね)。
大戦中、南方に投入された丁號は戦争終了を知らぬまま日本兵と共にグアム島に潜伏。28年後、発見された日本兵の帰国劇の裏でひっそりと故国の地を踏んだ丁號を柴来人が強奪。
遂に邂逅した丁號と乙號は合体して人造合体メガッシンに…。
神化42年には乙號を破壊する事こそ正義と信じていた柴来人ですが、神化47年には腐敗しきった日本を目覚めさせるために乙號・丁號の合体による大規模破壊活動を画策するという“何をどう間違えればそのような宗旨変えができるのか”よく分からない特殊キャラに。
暴走する正義。柴に対峙する元超人課の人吉爾郎(ひとよし じろう)。
警察機構を離れ、己が信じる正義を貫こうとする柴来人。超人課を出奔し、メンバーから追われる身となった人吉爾郎。
『どちらが勝っても、俺たちはもう正義じゃない!』
彼らに何があったのか。いずれミッシング・リンクが全部繋がって事の動機と顛末がはっきりするのでしょう。
しかし、それより何より、ラストの“急に力が入りまくった”アクションシーンの続きを拝む事ができるのかどうかが気になります。