デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

雰囲気×雰囲気=スタイリッシュ。 ザ・キープ

イメージ 1

 

以前(2013625日)「BDを出せ!今すぐ出せ!」というタイトルで取り上げた作品をケーブルが放送。

 

未だBDはおろかDVDにもなっていないので、これは快挙。偉いぞ、ザ・シネマHD

 

ザ・キープ
1983年/マイケル・マン監督)

 

復活を画策する封印されし物とそれを阻止せんとする者。

 

手垢のついた設定も、大戦末期、ルーマニア山中、謎の城砦、ナチス・ドイツ500年前の古代スラブ語、ユダヤ人研究者、ギリシャより来たりし魔道士といった要素を散りばめる事で雰囲気満点なスタイリッシュ・ホラーに。

 

イメージ 3
禁忌に触れし者は…。
 

前回も触れましたが、ドイツ軍が使用しているキャタビラ走行の牽引車Sd Kfz 10がかっちょいい。

 

イメージ 2

 

本作の特徴は、封印された魔物(と言うか魔人)を思念体のようなもので誤魔化さず、きっちり実体として表現している所。

 

時代的にCGという訳にはいかず、着ぐるみ感満載ですが、“逃げなかった”姿勢は評価できます。

 

イメージ 4
煙を纏ったまま押し通すことも出来たはずですが…。
 

VHSとは比較にならない高画質。タンジェリン・ドリームの音楽も広がりを見せて物語の神話性をアシストしています。

 

叶わぬ夢だとは思いますが、210分のディレクターズ・カット版を観てみたいです。

★ご参考

イメージ 5←ランキング投票です。よろしければワンポチを。