1980年から1996年まで、イギリスのドニントンパークで毎年8月に行われた野外ロツク・フェスティバル“モンスターズ・オブ・ロック”。
その記念すべき第1回の模様をダイジェスト収録したLP(!)が、
「MONSTERS OF ROCK」
収録バンドは、スコーピオンズ、エイプリル・ワイン、サクソン、ライオット、タッチ、そしてレインボー。
目玉は何と言ってもレインボー。グラハム・ボネット在籍時のほとんど唯一と言っていい公式ライブ音源で、コージー・パウエルのレインボー・ラストステージです。
曲は「ALL NIGHT LONG」と「STARGAZER」の2曲(いずれも8分越え)。
客との掛け合いによる「ALL NIGHT LONG」も良いですが、素晴らしいのは「STARGAZER」。
ロニー・ジェームス・ディオが情感豊かに歌い上げるオリジナルを、大木が何かを薙ぎ倒すかのような力技でがなりきるグラハムの歌唱は好き嫌いが分かれるでしょうが、迫力は満点。
コージー・パウエルのドラムって正直、巧いのか下手なのか(あるいはやる気があるのか無いのか)微妙な事が多いのですが、今回は気合入りまくり。脳天五寸釘なドラムを叩き出しています。
長年、この日の完全版が陽の目を見ることを願って参りましたが、未だ叶わず。
一部とは言え、LP用の音源があって、テレビ用の映像が残っているわけですから、どこかに完全版があるはずなのですが…。
BOOTは「END OF A RAINBOW」↓をはじめ、何枚かリリースされていますが音質がねえ…。
何とか死ぬ前に完全版を(高音質で)聴きたい(もしくは高画質で観たい)ものです。
ところで、コスプレ吟遊詩人になったリッチーが再びエレクトリックの世界に還って来るという噂は本当なのでしょうか。本当なら是非立ち会いたいものですが…。