デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

クラシックロック探訪8 鋼鉄(はがね)のロック魂/イアン・ギラン・バンド

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ディープ・パープル脱退組から生まれたバンドは多数あり、ソロも含めてアルバムも多岐に渡りますが、1枚選べと言われたらこれ。

「鋼鉄(はがね)のロック魂」イアン・ギラン・バンド

 
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Clear Air TurbulenceIAN GILLAN BAND(1977)

LPサイズでないと伝わらないと思いますが、もうジャケ買いと言っていい出来の良さ。

ここに踊る邦題の帯を見たら「どんな凄ぇハードロックが詰まってるんだ」とあらぬ期待をしてしまいますが、中身はジャズでありプログレであり、フュージョンでありブラック・ミュージックでもありと何でもありの玉手箱。

しかし、これらを一言で表す言葉は…やはり“ロック”。

一周廻って元に戻るというか、聴き終って初めて「鋼鉄のロック魂」という邦題が決して的外れなものではないことに気づくという。

パープル脱退後に始めたビジネス(モーター・サイクルとホテルの多角経営)で色々あったらしい銀行への怨み辛みをぶちまけたMONEY LENDERなどド迫力の中にも微笑ましさの残るナンバーも(よっぽど酷い目に遭ったんでしょうね)。

この曲以外はどれも深淵な歌詞で神話の世界を覗いている様。

ロックは夏のイメージがありますが、冬にぴったりのアルバム。それが「鋼鉄のロック魂」です。

 

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