ジューダス・プリーストが“メタル・ゴッド”の名を欲しいままにするのは1980年の『ブリティッシュ・スチール』辺りからだと思います。
その前の2枚、『ステンド・クラス』『殺人機械』がホップ、ステップになっている訳ですが、今回ご紹介するのは、それよりも更に前、1977年にマイナーレーベル「ガル・レコード」との腐れ縁を断ち切って、メジャーレーベルCBSに移籍した記念すべき1枚。
背信の門 Sin After Sin
通算3枚目。プロデュースはロジャー・グローヴァー。
まだメタルの片鱗はなく、叙情的なハード・ロックを聴かせてくれます。
1曲目は「罪業人(つみびと)」。
タモリ倶楽部『空耳アワー』の“♪母さんが言う、「こういうパーマは変だ」と、死のう~”というシュールなネタで一躍全国区になった、あの曲です。
何をどう聴けば“♪Curse and damnyou all you fall by the hand of the Sinner!”がそんな風に聞こえるのか不思議ですが、流石空耳、流石タモリ倶楽部な大ネタでした。
その耳で確かめたい方はこちらを。
返す刀で2曲目はジョーン・バエズの大ヒットナンバー『ダイヤモンズ&ラスト』。
プリーストとバエズってイメージ違うにも程がありますが、これが実にいい感じ。
ティム・リッパー・オーウェンズ在籍時も含めてライブでは、超絶ア・カペラとして披露されていました。
ジューダス・プリーストのアルバムとしては初めて全英アルバムチャート入り(最高23位)。
まだ、ロブが革ジャンも着ず、ハーレーにも乗らず、ロン毛にヒラヒラ衣装を着ていた頃のプリーストです。
デビュー当時のプリースト。はっきり言ってちょっと気持ち悪い。