『裏も表も…。伊丹二尉は資源調査に向かっただけであります』
『そうか…他国から請われて戦いに行く馬鹿が、我々の中にもいたようだ』
『馬鹿とは言え日本国民です。見殺しにはできませんね』
『その通りだ諸君! 馬鹿を死なせるな! 加茂一佐、第一戦闘団に待機を命じる。空自の偵察結果を待ち、適切な戦力を抽出、資源探査支援の準備をせよ!』
ドラマ特有のファンタジーなのは分かっていますが、燃えますね、やっぱり。
「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり[炎龍編]/第16話・炎龍再び」
(2016年1月28日深夜TOKYO MX放送/河合滋樹演出)
現実から目を逸らし続けるテュカのトラウマ解消のため、隊を率いず炎龍退治に向かった伊丹(とテュカとロゥリィとレレイとヤオ)。
これを正当化するために後付裏工作に奔走する柳田二尉(いい奴だ)。
柳田の腹芸を見透かした上で、伊丹の行動の黙認のみならずバックアップまで指示する狭間陸将(いい人だ)。
身内に嫌な奴がひとりいるだけで興を削がれることがよくありますが、本作は清々しいほどに主人公アゲ。
F-4と炎龍の接近遭遇。絵になります。
一方、日本と帝国の関係悪化を画策するテューレの謀略で暗殺者となったデリラ。ターゲットは奴隷状態から保護された日本人・紀子。
紀子暗殺は柳田の手によって阻止されますが、柳田・デリラ双方重態。
そして遂に伊丹らの前に炎龍が…(BGMが伊福部チックになった!)。
ロゥリィ、レレイの活躍シーンは久しぶりなので溜飲が下がります。
伊丹不在時にもドラマがあり、群像劇としても加速がついてきました。狭間陸将のポジションが美味しすぎですが、その分、采配に期待しています。