『あっいえあの…助けて頂いてる身分で大変言いにくいんですが、無抵抗ですし殺さなくてもいいんじゃ…』
『麻酔銃を隠してるかも』
『じゃあ、目を潰すとか腕を折るとかはどうです?』
いや、それはそれでどうかと思うぞ。
「亜人/第6話・君もブチ殺してやる」
(2016年2月19日深夜TBS放送/井出恵介演出)
しかし、永井の仕上がりは期待に届かず失敗。
それでもまあ折角だから連れては帰るか、と思い直したものの、永井の優しいのか突き詰めたドライさなのか分からない思考回路に佐藤困惑。
科学者(永井をバラしたり殺したりしていたトーチャーたち)を殺すか助けるか半殺しにするかでモメた挙句、“うっかり”佐藤を蜂の巣にしてしまった永井。
『あ…ご、ごめんなさい。つい、とっさに…』
ブチ切れた佐藤が永井もブチ殺す宣言。救出転じて殲滅に。
永井から立ち上る大量の黒い霧が幽霊となって…。
佐藤VS永井。そして佐藤の黒い幽霊VS永井の黒い幽霊。
永井の黒い幽霊は命令に従わない我侭息子。
逆切れ爺さんとなった佐藤と、自分を痛めつけた科学者を助ける(しかし死んだと見るや興味を失う)など他者との関わりを持とうとする永井。
両者の立ち位置の変化が今後のお話の方向性を決めるのでしょう。
施設屋上から用水路にダイブした永井、その様子をTVで見て思わず「お兄ちゃん」とつぶやいた妹・慧理子(えりこ)。
『兄さんの本質は合理的でどこまでも冷たい。クズよ!』と言い切った慧理子の中にもまだ“お兄ちゃん”が眠っていました。
『お兄ちゃん…』
今回で劇場版第1部をほぼ消化した事に。次週からは未体験ゾーン。どう転がっていくのでしょうか。