デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

やはり黒髪・黒ストは正義。 ふらいんぐうぃっち ♯1-2

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黒猫つれた魔女が15の春に巣立ちの儀式…どこかで聞いたような設定ですが、この2年差はキキ(13歳)には決して越えられない大人の壁。幼女と少女の分水嶺

 

恐らく今期一番のヒーリングアニメ。

 

ふらいんぐうぃっち/第1話・6年振りの不思議、第2話・魔女への訪問者」20164916日深夜日テレ放送/桜美かつし監督)

 

木幡真琴(こわた まこと)は魔女。

 

魔女のしきたりに則り15歳になったのを期に修行のため家を出た…のですが、「今の時代は不安定だから高校だけは出とけ」、「独り暮らしは心配」という両親の意向で青森の親戚である倉本家に居候することに。

 

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『しきたりの面影ゼロですよ…』

 

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前髪パッツン×黒髪ストレートロング×黒スト。最早“宇宙の法則”と言っていいヒロインの正装です。

 

まずは又いとこの千夏ちゃんを連れてホームセンターにお買い物。目指すは箒売り場。柄の強度を確かめ跨ると…。

 

お約束ではありますが、何か妙にエロいですね。

 

そのまま千夏ちゃんと“二人乗り”で帰還。フライング・ヒューマノイド状態ですが、誰に見咎められる事もなく。

 

この“空飛んでる人間がいても騒ぎ立てる人がいない”という設定は実に重要。今後、その手の煩わしいエピはありませんよ、という作り手のメッセージです。

 

1話の目玉は何と言ってもマンドラゴラ(マンドレイク)でしょう。

 

ナス科マンドラゴラ属の薬用植物。麻薬効果を持ち、古くは鎮痛薬、鎮静剤、瀉下薬(下剤・便秘薬)として使用されましたが、毒性が強く、幻覚、幻聴、嘔吐、瞳孔拡大を伴い、場合によっては死に至るため現在薬用にされることはほとんどない…んだそうです(Wikipedia丸写し)

 

根茎が人型。引き抜くときに悲鳴をあげ、まともに聞いた人間は発狂して死んでしまうという伝説つき。

 

真琴は学校の帰り道、自生しているマンドラゴラを発見。

 

『なおさーん!今からひっこ抜くんで耳押さえといてください!』

 

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響き渡る絶叫。出てきたマンドラくんはキモかわいい、いややっぱりキモい(誰か商品化してください)

 

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腕組んでなんか偉そうなマンドラくん。そして本物は本当にキモい!
 

2話はAパートが“春の運び屋さん”とのご挨拶、Bパートはばっけ(ふきのとう)を天ぷらにして食べるだけ。

 

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太陽の塔サキエルを足して割ったような顔しているのが春の運び屋さん。
 

見事な程に何もない東北の風景…なのにまったく中だるみ感がありません。小ネタを手数勝負で詰め込んだ「田中くんは…」はやや長く感じたのに、こちらはまったく(むしろ「え、もう終り?」)。

 

色々な意味で良作だと思います。

 
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