行方不明者となって新たな生活を始める「第1回人生やり直しツアー」。参加者29名。目指すは地図にも載っていない謎の村“納鳴村(ななきむら)”。
第2話で納鳴村と思しき場所に到着しましたが…。
何と言うか、色々疑問が噴出してきてお話に集中できません。
(2016年4月15日WOWOW放送/岡田麿里脚本・水島努演出)
このツアー、SSD(スーパー創世記だもん)という団体(会社組織かどうかは不明)が企画した“興行”です。金とって参加者集めた商売な訳ですが、にも関わらず、
納鳴村の下見をしていない。
ぶっつけ本番です。もし、たどり着けなかったらどうするつもりだったのでしょう。
納鳴村には先住者がいて、彼らと共同生活をする、という計画なのですが、
先住者にコンタクトをとっていない。
下見もしていないのですから当然ですが、本当に先住者がいるのか、共同生活が可能なのか、受け入れてもらえるのか、何の取り決めもしないでいきなり30名で押しかけるとか正気の沙汰ではありません。
話がうまく進んだとして30名の人間が失踪したとしたら(あるいは参加者に何かあったら)、主催者であるSSDは刑事責任に問われたりしないのでしょうか。
SSD代表のダーハラ氏と水先案内人の大学院生こはるんが、このまま納鳴村に骨を埋めるとは思えない(人生をやり直す理由が今の所見当たらない)のですが、煽るだけ煽ってバックレちゃうつもりなのでしょうか。
見事なまでに岡田麿里な脚本です。色々と策は練っているのでしょうが、基本設定がザル。
“大掛かりな嘘”が仕掛けられているのだとしても、参加者が誰一人突っ込まない(疑問に思っていない)のは腑に落ちません。
誰が何を企んでいるのか。これから細かい説明やら引っ掛けやら謎解きやらがあるのだとは思いますが、どうにも腰の据わらない展開で落ち着きません。
誰がどこで死んでも構わない(むしろとっとと死にやがれ)な30名(こはるんとバス運転手を加えると32名)、3話でようやく一人目の被害者が出た模様。
感情移入のためのキャラづけは後回しにして、まずは話を転がして欲しい所です。