
昨年1月“マッドマックス・オブ・ザ・デッド?”と題して予告編をご紹介した「WYRMWOOD」がソフト化されました。ついた邦題が、
「ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ」
(2014年/キア・ローチ=ターナー監督)
頭わりー! 何だよこの偏差値貧乏なタイトル…。そりゃタイミング的には確かにそこに行くのが正解ですが、題名の中に2回もゾンビが出てくるって、どんだけゾンビ好きなんだよ、トランスフォーマー。
タイトルは馬鹿満開ですが、中身はなかなかにハード。
WYRMWOODとは、ヨハネ黙示録8:11に出てくる災厄を呼び起こす星の名前。英語の聖書では、WORMWOOD(ワームウッド)と訳されています。
流星群が降り注いだある夜、人類は突如ゾンビ化。空気感染で瞬く間に地球はゾンビまみれ(「トリフィドの日」リスペクト?)。
難を逃れたのは何故かゾンビ化に免疫のあるA型RH-の血液保持者のみ。
自動車修理工のバリーはゾンビ化したカミさんと娘にトドメを刺し、ゆきずりの仲間と共に妹ブルックの救出に向かいますが…。
というプロットだけ見ると凡百のゾンビ映画の範疇を出ておりませんが、本作には過去に例を見ない斬新な設定がいくつかあります。
まずゾンビ化と共に燃料が無力化。灯油もエチルもハイオクもただの水。車が使えず八方塞り。が、しかし、身近な所に新世代エネルギーが。
それはゾンビ。奴らの血糊は液化燃料、熱い吐息は可燃ガス。この燃えたぎる血気を車に括りつけていざ出陣!

この実験の結果、何とブルックはゾンビの意識とシンクロして彼らを操ることができるゾンビマスターに!

まあ、軍隊は誰が統率しているのかとか、マッドサイエンティストの実験の目的は何なのかとか、軍の車は何故動いているのかなど突っ込みどころは満載なのですが、テンションが常時マックスなので、さして気になりません。
聞けば、製作・監督・脚本のキア・ローチ兄弟は本作のために会社を辞め、3年半の月日をかけて完成にこぎつけたんだとか。「バッド・テイスト」「死霊のはらわた」の正当な後継者と言えるかもしれません。
続編決定おめでとうございます。
