ううむ、困った。トム様映画として何も考えず楽しめるかと思いきや、全くストーリーに入り込めない(131分が長い長い)。
監督さんが「ユージュアル・サスペクツ」の脚本書いた人なので、捻った設定は十八番なんだと思いますが、個人的にはこれが仇となりました。
とは言え、すれ違ってもトム。見所・突っ込み所満載の超大作には仕上がっています。
(2015年/クリストファー・マッカリー監督)
ストーリーは割愛します。知りたい人は各自ググってください。
うぉおい、ちょっと待て、お前、今何メートル飛んだ?
垂直飛び2m以上ないと無理だろ。しかも相手は滑走路移動中だぞ。正面から行くとプロペラの餌食になるからアプローチは横オンリー。
人間の身体能力を超えています。
この後、エアバスの側面に張り付いたまま離陸(飛行1.5km)をノースタントでこなすという離れ業を見せてくれるのですが、最初のジャンプが嘘くさ過ぎるので有りがた味半減。
ノースタントと言えば、トム様とサイモン・ペッグは全てのカースタントをダブル無しでこなしたそうです。
撮影中のスチールを見ると、何かサイモン・ペッグの表情が嬉しそうなんですね。
トム様と、ミッション・インポッシブルで、ノースタントのカーアクションをこなす…サイモンにとっては正にご褒美、一生の思い出なんじゃないでしようか。
ヒロイン(英国側潜入捜査官)のレベッカ・ファーガソンの近接格闘術も見所。何度か繰り出される“飛びつき首十字”(相手の腕に足を絡めて、そのまま肩に登って首を極める)は鮮やか。
で、やはり気になるのは銃。
珍しいところでは競技用銃であるワルサーSSP-E↑なんてのもありましたが、目を引いたのはフルート・ガン↓(Flute Gun。写真左)。
オペラハウスに持ち込めるよう楽器(フルート)に擬態した暗殺用ライフル。
ちょっと「黄金銃」を思わせるお洒落な逸品。プロップ・レプリカ出ないかなあ。