『なに見てんだお前!』
曼荼羅畑には既に3回も登壇している作品ですが、4KScanning Blu-rayなんてものを入手したので、性懲りもなく4回目のレビューです。
「野獣死すべし 4K ScanningBlu-ray」(1980年/村川透監督)
何はさておき画質。明るいシーンはかなりゲインが立っていますが、明暗格差の激しいシーン(雨の夜に岡田警部補-青木義朗-を襲撃する場面とか)は黒が締まって見事。
Amazonとかを覗くと画質絶賛コメが散見されますが、あくまで「36年前のフィルム作品としては綺麗」のレベル。
ちょっと期待しすぎました。
「刑事(デカ)珍道中」との併映の絡みでカットされてしまった泉谷しげるのシーンってもう原版がないのでしょうか。実に中途半端な出演で残念です。
本編では日比谷公園で昼寝している泉谷→伊達(優作)が尾行しているようなしてないようなカットが入って終了、なのですが、予告には銃砲店でライフルを物色する泉谷というカットがあり、伊達が仲間を物色していたのだという事が分かります。
現存映像だけだといなくなっても怪しまれない射撃練習の的を探しているようにも見えて何とも腑に落ちません。
この機会に完全版が出れば、と期待しましたが、やはり高望みのようです。
新しい発見(ってほどでもないですが)、小林麻美嬢って伊達に撃たれてから倒れる瞬間まで瞬きしていないんですね。ただじっと伊達の顔を凝視して…。
おお、すげーと思いましたが、スロー撮影なので実は大した時間じゃなかったのかも(笑)。
■過去のレビューはこちら👇
★ついでと言ってはなんですが、仲代達也版「野獣死すべし」はこちら。
★更についでですが、併映となった(恐らく「デカチン」という略称を使いたかっただけの)作品はこちら。