デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

手持ちカメラが疾駆する。 必殺仕掛人/第1話・仕掛けて仕損じなし

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『貴様、何者だ?!』

仕掛人、西村左内』

 

誰何されて職業+フルネームを答えるとは大胆不敵。しかし、これがかっこいい。

 

必殺仕掛人/第1話・仕掛けて仕損じなし」

197292日放送/深作欣二監督)

 

必殺シリーズの記念すべき第1話(以前、ジャニーズ版必殺についてブータレた時に取り上げていますが、ジャニーズのついでってのはあまりに失礼なので改めて)。

監督はこの翌年に「仁義なき戦い」を世に放つ深作欣二。手持ちカメラが疾駆します。

ゲストは室田日出男(作事奉行・伴野役)。

伴野が浪人者を斬り捨てる様を目撃した西村左内(林与一)は、その時と全く同じ太刀筋で伴野を成敗(柄を叩いて刀を鞘に納める仕草まで完コピ)。

 

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草笛吹きながら現れる西村。血煙吹きながら錐揉みで倒れ絶命する伴野。


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マカロニを思わせるギターとトランペットの伴音。ケレンです。様式美です。

緒形拳山村聡といった当時のホームドラマの「顔」に殺し屋を演じさせるチャレンジャブルな企み。


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その意味では、当初の予定通り竹脇無我が西村を演った方が企画に適っていたのかもしれませんが、私は林与一で良かったと思っています。竹脇無我の顔には殺気がありませんから。


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この時はまだ室田も深作もアタリの出ないくすぶり時代。
 

そう言えば、先月ジャニーズ版必殺放送したんですね。今回はゲストが遠藤憲一&寺島進だったので覗いてみようかと思っていたのですが綺麗さっぱり忘れていました(特に悔いはない)。

        
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