
第1作目「チャイルド・プレイ」から25年、通算6作目の最新作。
「チャイルド・プレイ/誕生の秘密」
(2013年/ドン・マンシーニ監督)
ビデオスルーですが決して出来が悪い訳ではありません。25年つきあってくれた人に対するお礼状的意味合いの強い(ある意味一見さんお断りな)ファンサービスに満ちています。
舞台は森の中にぽつんと佇むお屋敷。家もの館もの好きとしてはこの絵だけで軽くテンションが上がります。

メインヒロインはこの館で車椅子生活をしているニカ。演じるはフィオナ・ドゥーリフ。25年間チャッキーの声を担当してきたブラッド・ドゥーリフの娘です。

遠近を活かした凝った構図も見所(右端がフィオナ)。
前作・前々作のコメディ要素を排して(しかし、設定はしっかり拾って)、1作目の純粋ホラーに原点回帰。
諸悪の根源、チャールズ・リー・レイの過去まで遡るエピソード・ゼロ仕様。
しかも、エンドクレジット後には、1作目主人公だったアンディ(アレックス・ヴィンセント)まで登場。「2」以来ですから23年ぶり。実に香ばしいおっさんになりました。

エンドクレジット後の超重要シーン…なのですがAmazonプライムではカット。
余談ですが、1作目の可愛い少年がやさぐれた中年になる時間の魔法を楽しむのもこの手の作品の醍醐味です(代表例「ファンタズム」)。
もうひとつ、この25年で大きく変わったのがCG技術。
実にチャッキーの表情が豊かになりましたが、ここはアナログの世界を守ってほしかったですね。

色々と疑問の残るラスト(エンドクレジットの前と後)でしたが、そこいらへんの謎は7作目で解き明かすんだとか。
おお、そりゃ楽しみ…ってまだ続けるんかい!?