![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/z/zombieito/20190828/20190828032321.jpg)
『これはね小猫ちゃん、ケルト魔法がかかったお守りで全体がルーン文字の形をしているだろう? 敵の弾が当たらないおまじないがかかってるんだよ』
『扶桑の破魔矢みたいですねえ。いいな~、ほしいな~』
ヴァルトルート・クルピンスキー中尉(以下、伯爵)の口から出まかせを信じるひかり(素直なええ子や)。
そのお守りはFP-45。抵抗の証…になりそこねた特殊ピストルです。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/z/zombieito/20190828/20190828032325.jpg)
「ブレイブウィッチーズ/第8話・君の瞳にぶどうジュース」(2016年11月30日深夜TOKYO MX放送/即座誠演出)
FP-45は1942年にポーランド亡命政府からの要請でアメリカのゼネラルモーターズ社が設計した特殊ピストル。
どこが特殊かと言うと、
★装弾数1発!…グリップにマガジンが装着できるように見えますが、ここは単に予備弾入れておく空洞。
★自動排莢しない!…コッキングノブを開いても薬莢が出てこない。銃口から棒突っ込んで押し出して、次弾手動装填。
★射程15m!…銃身はライフリングが刻まれていない滑腔銃身。有効射程距離となると5mに満たないのではないでしょうか。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/z/zombieito/20190828/20190828032330.jpg)
要するに安い!(部品少ない、製造簡単)に特化した「特殊」ピストル。まあ、元々、対独抵抗運動家がドイツ兵から拳銃や自動小銃を奪うための襲撃用だったので、至近距離で1発撃てればOKな代物だったようです。
愛称はリベレーター(Liberator:解放者)、ウールワース・ガン(Woolworth Gun)。
前者は何かかっちょ良さげですが、後者は安物雑貨店で売っている銃という意味なのでちょっとした皮肉。ドンキホーテ・ガンみたいな感じでしょうか。サタデーナイト・スペシャルより酷いですね。
使い捨て感満開のFP-45はさしたる活躍もせぬまま終戦を迎え、戦後、箱に入ったままの在庫の大半は廃棄処分となり、スクラップとして売却されるか箱ごと海洋投棄されたそうです。
さて、お話の方は、ストライク・ウィッチーズ1期の極秘資料「ウォーロック」が出てきたり、伯爵のストライカーをネウロイが取り込んだり、後半の前フリと思しき描写が多々。
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/z/zombieito/20190828/20190828032334.jpg)
ストライクに負けない盛り上がりを期待しております。